新型「ライフ」の試乗会で驚いたことがあった。エンジニアがプレゼンで、クルマを1箱、2箱と数えていたのだ。ホンダは従来、「ライフ」「ゼスト」「バモス」という3箱の軽自動車を持っていたが、それぞれにベーシックモデルとドレスアップモデルがあったから合計6箱、という具合に。
近年の軽自動車は同一のプラットフォームから多くの車種を生み出している。ゆえに「箱」で呼ぶようになったそうだ。それになぞらえれば、今度のライフは2箱から3箱になった。ベーシックな「G」(とC)、スポーティな「ディーバ」に、女性を意識した「パステル」というグレードが加わったからだ。
そのボディは、フロントマスクにこそライフらしさを残していたものの、背は30mmも高くなり、ルーフはリアまでまっすぐ伸び、キャビンは6ライトになって、偶然にも箱っぽくなっていた。
旧型では逆に背をあまり高くせず、あえて4ライトとして、「スズキ・ワゴンR」などとの違いをアピールしていた。それでなくてもホンダの軽自動車は、かつての「トゥデイ」やミドシップの「Z」など、わが道を行くモデルが多かった。
だからこそ新型は見た目のホンダらしさが薄れた感じがした。このカタチでスズキ、ダイハツの二強と戦っていけるのか、心配さえしたほどだ。