CC?……「クーペカブリオ」、じゃない。「コンパクトクーペ」……それだと正反対。……「コンフォートクーペ!」だ。
そう、これがフォルクスワーゲンの新しい4シータークーペ「パサートCC」の“CC”が持つ意味である。
女子高生たちの短縮コトバのようにアルファベットを羅列する自動車のネーミングは、実にややこしい。これだけ自動車が当たり前のものとなってきた現代では、むしろダイレクトにわかりやすいもののほうが重宝されるはずだ。たとえば、「パサート・エレガント」でいいじゃないか、と思う。
セダンよりひとまわり大きくなったボディは、全長で30mm(全幅で35mm)長くなっているというが、ホイールベースは2710mmで同じ。そのことからも、オーバーハングにゆとりを持たせて美しさを演出することが、このクルマの狙いだとわかる。ひとことで言うなら、パサートCCの魅力は、“カッコ良さ”なのである。
ちなみに、全高は2リッターモデルで50mmダウン、重心も下がる。見てもよし、乗ってもよしな4ドアクーペはいかが? と、質実剛健が信条だった「フォルクスワーゲン」が言い出したわけだ。
パサートCCのラインナップは2グレード。3.6リッターの狭角V6エンジンを搭載した「V6 4MOTION」と、2リッター直噴ターボの「2.0TSI」である。筆者がイチオシするのは後者。このデカいボディに、ターボとはいえ2リッター? と思われるかもしれないが、最近のVWは小排気量エンジンを得意としていて、これが実によく走る。そしてそれは、パサートCCにも充分以上にあてはまるのだ。