このところ高級ビッグSUVが大流行したが、ふと我に返ってみると、「ちょっと邪魔だなあ」とも思う。威圧感ありすぎだし。そんな風に考えると、もう少し手頃でカジュアル感もあるSUVがこれからのトレンドになっていく気がする。
そんなミドル級SUVのジャンルに名乗りをあげたのが、新しい「メルセデス・ベンツGLK」。立派な存在感を誇るGLクラスのイメージをそのままに、全長4.5m級にまとめた新作で、名前の末尾にある“K”はドイツ語のkurz(英:short)の頭文字、つまり短いGLクラスという意味だ。
少しコンパクトとはいえ、いかついルックスは一人前以上。巨大な岩石から一気に削り出したような逞しさが印象的だ。でも実際に乗ってみると、とても優しいのがGLK。少しタフな乗用車といったところだ。これなら家族の一員として、普段の暮らしにも便利に使えるだろう。
それもそのはず、このボディサイズからもわかるように、基本となるプラットフォームには、セダン系のコンパクト路線を受け持つ「Cクラス」と共通の部分が多い。優秀なプラットフォームが一つあれば、セダンやワゴンだけでなくミニバンからSUVまで作れてしまうのが今のクルマ界の常識で、GLKもそれが背景になっている。だから大きな「GLクラス」や「Rクラス」などとは違ってアメリカ工場ではなく、こちらの製造はドイツのブレーメン工場が受け持っている。