ソフトトップのオープンカーなんて時代遅れ……ユーザーや自動車メーカーの多くがそう思っている今の時代に、ソフトトップ派を元気づけてくれそうなのが、ニューカマーの「アウディA5カブリオレ」だ。
いわゆる「クーペカブリオレ」は初めから予定していなかったというアウディ。その理由が、オープンカーらしい美しいデザインにこだわったからというのは、実車を目の当たりにすればよくわかる。ソフトトップを下ろしたときの佇まい、なかでも真横や斜め後ろから見たときの、トランク付近のすっきり感はたまらない。クーペカブリオレだとどうしてもこのへんが間延びしがちなのだ。
さらに、デザインだけで勝負しないのもA5カブリオレの頼もしいところ。スタイルはクラシックながら、その中身はなかなか新鮮だ。駐車場でスタンバイしているA5カブリオレに近づき、リモコンキーの解錠ボタンをひと押し。間を置かず同じボタンを押し続けると、あれよあれよといううちにソフトトップは後席背後に収納されて、フルオープンに変身した。ルーフの開閉なんて、運転席で操作してると退屈以外の何物でもないが、外から眺めれば何度見ても飽きないし、初めて見る人にはウケること間違いない。乗る前から気分が高まるA5カブリオレなのである。