「正統派スーパースポーツ」。プロトタイプながら、ほぼこの姿で市販化されるという「レクサスLFA」を眺めてまず、そう感じた。伸びやかなノーズ、キュッと締まったリアエンド。ドライバーの着座点はその中央だ。FRとして均整のとれたフォルムであり、前後重量バランスの良さそうな印象を与える。
眼光は鋭く、テールエンドにラジエターグリルを配するなど、独特のディテール処理をみせるものの、虚飾は感じない。オドロオドロしさこそが個性といわんばかりのライバル勢に比べ、実に上質な気品が感じられる。ここでいうライバルとは、「フェラーリ599」や「シボレー・コルベットZR1」のことだ。
その雰囲気はインテリアにも漂っていた。ドライバーを包み込むのは、肌触りのいい本革。カーボンがそこに攻撃的な“アクセント”を加える。いたずらに戦闘的な気持ちにさせるものではないのだ。まるで自分専用にあつらえたモノのように、座った瞬間からシートがピタッと体に馴染む。