価格破壊の嵐が吹き荒れた2009年。自動車の世界でもトヨタの「プリウス」や「マークX」がプライスダウンを実施し、ヒットに結びつけた。では輸入車は? と目を向けると、フランス車の良心的な価格設定が目立つ。
「ルノー・カングー」は、新型で大きくなっても値段はほぼ同じだし、ルノースポールの「トゥインゴ」「ルーテシア」は250/299万円と、内容を考えればバーゲンプライスといえる。
さらに注目すべきは「プジョー207」だ。10月に実施されたハッチバックのマイナーチェンジで、ベーシックグレードのスタイルを200万円以下にするなどのプライスダウンを断行したのだから。
これまで210万円だった1.4リッター+5段2ペダルMTの「スタイル1.4」を189万円へと10%も値下げするとともに、1.6リッター4段ATの「スタイル1.6」を199万円、中間車種「プレミアム」を219万円で新規導入。上級グレードの「シエロ」も266万円から249万円になっている。逆にスポーティな装いの「フェリーヌ」と5段MT仕様、3ドアに1.6リッターターボと5段MTを搭載した「GT」と「GTi」は消滅した。
スポーツ系モデルを整理することでコストダウンを実現したという見かたもできるが、MT車を欲するようなこだわり派ユーザーは発売直後に購入するケースが目立つから、不満の声は上がらないだろう。それよりも旧型にあたる「206」に存在した200万円以下の車種復活を、よろこぶ人が多いはずである。
では価格以外で変わったのはどんな部分なのか。いちばん安いスタイル1.4で横浜周辺をドライブしてチェックした。