先日試乗記をお届けした
「プジョー207」とは少し内容が違うけれど、ボルボを代表するワゴン「V70」も、昨今の経済状況を前にプライスダウンを実施した。
2010年モデルへの切り替えに際し、これまでのエントリーグレード「2.5T LE」(499万円)と同じ2.5リッター直列5気筒ターボエンジンを積みながら、50万円も安い449万円のグレードを「ノルディック」の名前で追加したのである。
逆に3.2リッター直列6気筒自然吸気エンジンを積む中間グレード「3.2SE(FF/4WD)」は消滅し、ノルディックとLE以外は3リッター6気筒ツインターボ4WDのトップグレード「T-6TE AWD」(699万円)だけになった。3ドアMT車をカタログから落とした207に負けず劣らず、割り切ったラインナップである。
「ノルディック」はベーシックモデルといっても、ボルボのアイデンティティである安全性は他のグレードと同じだし、キセノンヘッドランプや運転席パワーシートが標準でつき、HDDカーナビも取り付け工賃のみユーザー負担という形で無償提供されるなど、装備は充実している。
全長×全幅×全高=4825×1890×1545mmというボディサイズは、ドイツのプレミアムブランドでは「メルセデス・ベンツEクラス」や「BMW5シリーズ」「アウディA6」に匹敵する。それが200万円以上安い価格で手に入るのだからお買い得だ。
ただし個人的に、V70の2.5リッターターボは体験ずみ。だから多大な期待を抱かずに試乗に臨もうとしていたのだが、直前に起こったある出来事によって、「V70ノルディック」は一生思い出に残るクルマになってしまった。