「スバル・エクシーガ」に2.5リッターエンジンが搭載された。と聞いても、「あのサイズならばさもありなん」と思う反面、2リッターでも十分に速いし、パワー不足は感じない。排気量アップはそれなりに加速や登坂などで余裕を見せるのはわかるが、燃費との絡みでメリットはあるのか? 時代を考えると、むしろ、排気量を小さくして1.8リッターターボで燃費を稼ぐというような姿勢こそ、今時の流れではないのか?……などと思いつつ、試乗会場に向かった。
始めに従来の2リッター仕様を試し、その後で新しい2.5リッターモデルに試乗する。
会場である伊豆サイクルスポーツセンターから亀石峠に向かう。峠を過ぎると、伊豆半島の海際へと一気に下る急坂が待っている。
まず、排気量の及ぼす感触の違いから試す。車重1.6tほどのエクシーガは、決して軽いクルマではない。下りではブレーキに対する負担も大きい。もちろん通常のフットブレーキの能力にはさほどの違いはない。ところがエンジンブレーキを使った場合には、やはり排気量の大きい方が受け止める許容量が大きいというか、安心感が得られるもので、シリンダー径100mmに迫るビッグボアのエンジンは確かに頼もしい包容力を発揮する。
減速感というものは、初期Gの立ち上がりが決め手。制動距離にも影響するし、減速してくれるはずだという期待に関わってくるものだ。車重に対して排気量が小さいと、一瞬ながらブワーンとエンジン回転が上がって、それから徐々に速度が下がってくる。急で長い下り坂ではエンジンが可哀相だと同情したくなるほどだ。この数秒の“待ちの感覚”が2リッターと2.5リッターでは確かに違う。ちなみにエンジンブレーキの際は、スロットルを閉じることにより燃料カットが働き、ここでも省燃費に貢献する。