「ボルボC30」の新しくなったところは見たまんま。最大の変更点はフロントまわりが「XC60」に似た新顔デザインに刷新されたことで、文字どおりの「フェイスリフト」と理解して間違いない。フロント側はバンパー、グリル、ヘッドランプはもちろんサイドフェンダーまで新しい。ボンネットは変わっていないそうだが、実物を見るとそれが意外に思えるほど、従来とは別物の抑揚がある。すでに写真が公開された新型「S60」も合わせて考えれば、今後のボルボはこうした“前のめり”デザインに移行していくということなのだろう。
リアバンパーもフロントに合わせた立体的な新デザインだが、イメージの変化は最小。C30の後ろ姿はもともと地味なフロントデザインとは対照的に前衛的だったから、今回のフェイスリフトで「やっと前後のバランスがとれた?」といえなくもない。
フェイス中心にエクステリアが大幅イメチェンしたかわりに、その他の部分の変更点は少ない。エクステリア以外に大きく変わったところといえば、いかにもこのご時世……で、モデルラインナップも整理されて日本仕様は2モデル体制となったことだろうか。ひとつが2.0リッター+デュアルクラッチ式6AT(パワーシフト)で300万円を切る「2.0e Aktiv」、もうひとつが5気筒ターボ+トルコン式5ATでエアロ満載、専用スポーツサス仕様の「T5 R-DESIGN」だ。
C30は2007年の発売時に2.4〜2.5リッターの5気筒(のターボと自然吸気)のみでスタートして、途中で2.0リッター4気筒がパワーシフトとともに追加されたり、R-DESIGNが限定販売されたりした。そんなこんなの経緯を経て、こうして最も安価なモデルと最も派手で高性能なモデルの両極端が残った……というわけだ。