1月も終わりに近づいたとある日、仕事の打合せに向かうと現場は大騒ぎだった!! みんな、口から泡を飛ばして激論を戦わせている。ヤバイ、すっかり乗り遅れてしまった……、って、議論のテーマは仕事じゃなくて「iPad(アイパッド)」。みんな朝の3時まで、パソコンの前でiPadの発表を待っていたのだ。で、「3Gはいらないんじゃないか」「コーションのところに3Gの通信会社は後日発表とあるゾ」「オプションのキーボードどうする?」「カメラないんだ」と、話題は尽きない。
傾向として、「3Gなし、16GBの“素”のヤツ」を買う人と、「すべて付けた最高スペック」を選ぶ人にわかれるようだった。で、これはどこかで見た光景だ、と思った。そうだ、思い出した。記憶の糸を辿ると、数カ月前、「ポルシェ・パナメーラ」が出た時と似ている。「ターボはアリ、ナシ?」「やっぱヨンクは欲しいよね」「せっかくだからオプションのセラミックブレーキ入れちゃおうかな」などなど。ま、iPadは本気で選んでいるけどパナメーラは妄想、という違いはありますが、「思ったよりデカいね」という感想が出たのは同じだ。
ここで試乗したのは、iPadで言えばWi-Fi+3G の64GBにあたる、“全部載せ”の「パナメーラターボ」。ターボだから四駆で、しかもオプションの「スポーツクロノパッケージ・ターボ」も、黄色いキャリパーが目印の「ポルシェ・セラミックコンポジット・ブレーキ」(PCCB)も付いている。顔とお尻が別の人みたいな、ケンタウルスっぽい外観デザインにはいまだになじめないけれど、乗り込むとホッと落ち着く。それはなぜ?