トップインプレッション(リスト)アウディR8 4.2 FSI クワトロ(4WD/6MT)【短評】 (10.02.24)
インプレッション
アウディR8 4.2 FSI クワトロ(4WD/6MT)【短評】
【スペック】全長×全幅×全高=4435×1905×1250mm/ホイールベース=2650mm/車重=1630kg/駆動方式=4WD/4.2リッターV8DOHC32バルブ(420ps/7800rpm、43.8kgm/4500-6000rpm)/価格=1617.0万円(テスト車=1828.0万円)
 “乗せられない”R8
アウディR8 4.2 FSI クワトロ(4WD/6MT)
……1828.0万円

スポーツカーの世界でも、オートマチックが主流の昨今。スーパースポーツ「アウディR8」のMTモデルを駆り、その魅力を探った。

R8の4.2リッターV8ユニット。リッター100psを超えるハイパワーはもちろん、3500〜7000rpmで最大値の90%を発生するトルク特性も自慢。

 スーパー・イージー
「アウディR8」は普通のクルマ同様、気楽に転がせる高性能車として知られている。動力性能などはまさにスーパーカーであるが、その扱いやすさは同社の「TTクーペ」と変わらないほどだ。横幅も必要以上に広くないから、それほど意識する必要はないし、ボディ周辺の全てが見えなくとも、障害物に近づけばクリアランスソナーがピピピと鳴って教えてくれる。2ペダル式のマニュアルトランスミッションは、全くのオートマチック感覚であり、安楽に乗れる。しかし、少しはドライビングへの積極性を求めるならば、伝統的な6段MTというチョイスもあることをお知らせしよう。

ボディ重量は1630kgと、4.2リッターV8エンジンを積む大排気量ミドシップカーとしては驚異的に軽く、60km/hも出ていれば6速で走れる柔軟性をもつ。だからMTモデルとはいえ、上のギアに入れっぱなしでも大排気量のパワーとトルクに物言わせ、難なく走ってしまう。
AT車並の、イージードライブ。4WDのクワトロシステムの恩恵もあり、エンスト寸前までスムーズな走行感覚ゆえ、停止前にクラッチを踏むことさえ忘れてしまうほどだ。

クラッチの踏力は軽く、繋がりのタッチも良好。過敏ではないしダルでもない。4WDのセンターデフはポルシェ譲りのVCU(ビスカスカップリング)式であるが、パーキング速度での大舵角ではゴリゴリと内輪がスリップする。強いLSDのせいか回転差の補正はしてくれない。

低い目線がもたらすスピード感は、飛ばさないでもそれなりに雰囲気を楽しむことはできる。周囲のクルマも遠慮してか、すぐには追い越さないで、しばし眺めながら並走してゆく。抜いてもその気になればすぐにまた追い越される、と感じるからだろうか? いや、「R8」の低い車体やミドシップ特有のクーペスタイリングは、そこはかとなくスーパーな雰囲気を発散する。たとえクルマを知らない人でも、ただならぬ気配を察するのだろう。



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