2009年秋に行われた初のマイナーチェンジで、「レクサスLS460」は大幅な進化を果たしていた。とは言っても、見た目が大胆に変わったとか、スペック表の数値が目に見えて大きくなったというわけではなく、そういう意味では変更点はむしろ目立つものではない。しかし乗れば明らかに、クルマとしての質の高まりを実感できる。そんな進化を遂げていたのである。
では、その時には試すことのできなかった「LS600h」については進化の度合いはどれほどのものなのか。今回じっくり試すことができたので報告したい。
まず目を引くのはエクステリアの変化だ。今度のモデルはハイブリッドであることをアピールするべくフロントマスクのデザインをLS460と違えている。3連LEDのヘッドランプやグリル、バンパーなどを専用デザインとしているのだ。ただし、これについては評価は難しい。たしかに空気を思い切り吸い込みそうには見えないという意味で違いはアピールできている。しかし特にそのグリルは、近寄ると安っぽく見えてガッカリさせられる。
インテリアでは、カラーTFT液晶を使ったファイングラフィックメーターの採用がトピックである。中心に置かれた280kmスケールの速度計の中に、ハイブリッドシステムの動作状況やナビの案内表示、ナイトビューなどを鮮やかに映し込むこのメーターは、個人的には回転計が隅っこに追いやられてドライバーズカー的なムードが後退してしまったことが気にはなるが、機能としては時代の先端を走るモデルにふさわしい雰囲気を演出するものだと言えるだろう。