「僕らの想像のつかないこと? そんなのいっぱいありましたよ!」
目を大きく見開き、そういって身を乗り出すのは、「パッソ」チーフエンジニアの鈴木敏夫さん。ロマンスグレーが似合う、アラフィー世代。彼にとって、今回のプロジェクトは驚きの連続。というのも20代を中心とした女性開発チームから飛び出すさまざまな提案は、これまでの常識を覆すものが多く、自分たちの発想にはまったくないものだったからなんです。
「トヨタ・パッソ」と「ダイハツ・ブーン」は、トヨタが商品企画を担当し、ダイハツが設計から生産までを行い、それぞれのブランドで販売する姉妹車。「トヨタ・ヴィッツ」よりも短い全長ながら、十分な広さの室内と燃費の良さがウリのコンパクトカーです。
新型は、基本的にキープコンセプト。全長を40mm伸ばした以外は、ボディサイズはほぼ変わらず。とはいえ、室内幅や室内高が広がり、室内空間には余裕が生まれています。
ところが、外観はエッジを利かせた旧型に比べると、イマイチ捉えどころがなく無難にまとめた印象。少々丸みを帯びたデザインになったせいか、輪郭がぼけ、パッと見た感じでは、他のコンパクトカーとの区別がつきにくい。このカタチだけ見て、「欲しい!!」という気にはならないところが残念! 女性がターゲットなら、キュートなキャラクターを打ち出すような、目を引くデザインだったらよかったな。