2009年12月、官公庁や自治体、電力会社など特定利用者向けのリース販売が始まった「プリウス プラグインハイブリッド(PHV)」には、これまで2度試乗した。最初はメーカー主催の報道向け試乗会で、東京ドーム近くのトヨタ東京本社と、お台場にあるショールーム「メガウェブ」を往復するという内容だった。
行きは主に首都高速を使い、17kmのほとんどをモーターだけで走り切った。帰りはフル充電でなかったにもかかわらず、13kmと距離的に短い一般道を使ったので、すべてをEV走行でこなしたうえに、2km分の電力を残していた。
ただ、走行距離が20km足らずで出発地でも目的地でも充電が可能というのは、都市部に住む一般ユーザーの目線で見れば、かなり恵まれた条件といえる。
自宅や会社の駐車場にコンセントがない人は都内には多いし、移動のほとんどが20km以内というユーザーも少数に思える。だから、この試乗会だけでプリウスPHVの評価を下すのは早計だと思っていた。
そこへいくと今回の取材は、より現実に近かった。東京と湘南の往復で、距離は片道約70kmに達し、目的地での充電は不可能。都内に住み、試乗会などで湘南や箱根に出かける機会の多い自分の行動パターンに似ていた。
そんなステージでのプリウスPHVの印象は、やはりというべきか、お台場往復のときとは少し違っていた。