ボルボといえばワゴン、とどうしても言いたくなってしまう。けれど、そういう連想はそろそろ古いようである。ボルボは2009年に全世界で約33万5000台を販売した。そのうち一番多かったのが「XC60」で、全体の18%を超える約6万2000台を占めたという。そこにワゴンの「V50」と「V70」が続く。XC60は登場からわずか2年目にして、ボルボの看板モデルに上り詰めたのだ。
日本に話を限れば、XC60はV50とV70に続く3位にとどまった。ホラやっぱりそうじゃないか、と言いたくなるが、日本とて“世代交代”は時間の問題かもしれない。というのも、V50には299万円、V70には449万円なんていう戦略的な仕様があるのに、XC60はいずれも600万円クラスと、高価な品ぞろえにとどまっていたからだ。だから今回、ざっと100万円リーズナブルな直4ターボモデル「T5 SE」が投入されれば、勢力図が変わる可能性は大いにある。
車名は「T5」でも、搭載されるエンジンは2リッター直4ターボである。吸排気にCVVT(連続可変バルブタイミング機構)を備えるだけでなく、直噴化され、鋳物ではなくステンレス鋼板製のタービンハウジングを持つユニークなターボユニット(世界初だそうだ)を持ち、さらにはブレーキエネルギー回生システムが付くという、初物づくしの新エンジンだ。駆動方式はFF。これに同社が“パワーシフト”と呼ぶ6段のDCT(デュアルクラッチトランスミッション)が組み合わされる。