早いもので、もう3年である。「日産GT-R」のデビューからの年月の話だ。実は最初のモデルは自分でも購入した。しかし圧倒的な高性能の一方で、ドライバーに訴えかけるような部分が希薄に感じられたことなどから、すでに手放してしまった。しかしGT-Rの進化は常に気になっていて、これまで幾度かのバージョンアップでの完成度の高まりには、満足感に似た感情を味わってきたのも本当である。
そんなふうに個人的にも思い入れのあるGT-Rが、2011年モデルへと発展した。変更内容はこれまでで最大級。いよいよGT-Rの世界はこれで完成と高らかにうたわれているのだから、注目せずにはいられない。実際、変更点はまさに枚挙にいとまがないほどで、エンジンは出力と燃費をともに向上させ、ボディも剛性アップ。サスペンションやタイヤ、制御系に内外装の意匠等々、全身のほとんどの部分に大小何らかの手が入れられている。
そんな11年モデルのGT-Rに、開発のホームコースでもある仙台ハイランドレースウェイ、そして一般道にて丸1日たっぷり試乗した。あらかじめ言っておこう。その進化はスペック以上のものだったと。
まずはいきなりサーキットでの試乗。ステアリングを握ったのはベーシックグレードの「ピュアエディション」である。
ピットロードを進む段階でハッキリとわかったのは、サスペンションの動きが格段にしなやかさを増したことだ。小刻みに上下に揺すられる動きが無くなり、しっとりとした接地感が伝わってくる。最初のコーナーからステアリングの手応えに信頼がおけ、より自信を確かにアクセルを踏み込むことができた。