「ポルシェ911ターボS」の全力加速を試したあと、思わず笑ってしまった。自分で運転していたのに、ちょっと気分が悪くなったからだ。
530psと71.4kgmものアウトプットをたたき出す過給機付きフラット6。3.8リッター。静止状態から100km/hに達するのに、3.3秒しかかからない。前方に吸い込まれるような加速感があまりに強烈で、生理的な恐怖感がわきあがる。「同乗者がいるときは、決してフルスロットルにするまい」と思う。
「ターボS」には、レーシングスタートに備えて、911自身が最大効率の加速を得られるように統合制御してくれる「ローンチコントロール」機能も標準で備わるが、それは知識レベルにとどめておいたほうがよさそうだ。
911ターボSは、「911ターボ」の豪華版。多くのオプション装備が標準化された。性能面では、オプションの「スポーツクロノパッケージ・ターボ」を搭載した911ターボが得られるオーバーブースト時の過給圧が、ターボSではフルスロットル時の常態となる。
911ターボSのお値段は2365万円。お買い得な価格設定だ。2000万円超でお買い得!? では、ためしに普通の911ターボをターボSにしてみよう。もちろん、実際にはターボSにはならないが、装備やスペック面で近づけることはできる。
ポルシェ911ターボ(6MT)2015万円也。
・ホイールを「19インチRSスパイダーホイール(センターロック)」に。これはバネ下の軽量化に効くはず。追加62万円。
・シートは、電動で調整でき、シートポジションはじめ、ドアミラー、ランバーサポートの設定までメモリー可能な「アダプティブスポーツシート」に。17万9000円。ターボSルックにするには、レザーは2トーンにしなければ(+6万6000円)。
・カーブでヘッドランプが動き、進行方向曲がった先を照らしてくれる「ダイナミックコーナリングライト」(+12万4000円)。
ここまでですでに98万9000円の追加料金だが、911ターボの「S」化計画、本番はこれからである。