5月22日の時点で約3万9000台(!)を受注、いま契約書にハンコを押しても納車は来年の4月(!)という「トヨタ・プリウスα」の試乗会が行われた。震災の影響で4月下旬にデビューする予定が延期となり、5月13日に販売開始となったのだ。
事前情報だけでこれだけの注文が入ったことから、 “大きなプリウス”が待ち望まれていたことと、「プリウス」というブランドへの高い信頼感がわかる。
結論から書けば、デザインの雰囲気から走らせた時のフィーリングまで、「プリウスα」はまさに大きなプリウスだった。
「プリウスを拡大したんだから、大きなプリウスになって当然だ」という意見もあるでしょう。けれども「プリウス」より155mm長く、85mm背を高くしながら同じようなテイストにするための作業は、それほど簡単ではなかったようだ。その証拠に、「プリウス」と共通する部品はステアリングホイールぐらいだという。
つまり、普通盛りラーメンと同じ味の大盛りラーメンを作るには、スープと麺を増量するだけではダメだったのだ。スープ、麺、そして具材まで変える必要があった。結果、出来上がった大盛りと普通盛りの共通点はナルト(=ステアリングホイール)だけになってしまった。ヘンなたとえになってしまいましたが、要は「プリウスα」は「プリウス」のお手軽な拡大版ではないということが言いたい。
「プリウスα」がいかにこだわって設計されたかが明確に表れているのが、5人乗り仕様と7人乗り仕様の違いだ。5人乗り仕様では、ニッケル水素バッテリーが「プリウス」と同じく後席シート後方に置かれる。一方、7人乗り仕様では3列目シートを設置するスペースを確保するために、バッテリーを運転席と助手席の間に移動したのだ。場所を移動しただけでなく、この位置に収まるサイズにするためにリチウムイオンバッテリーに変更したというから凝っている。
まずは販売の主力になるであろう、7人乗り仕様から乗り込む。