■21世紀に入ったプリウス
地球温暖化をはじめとする環境問題が、近い将来、抜き差しならない事態を招く・・・・・・。20世紀の終わり、偉大なる利器として成長した自動車を取り巻く状況は、決して楽観できるものではなく、悲観視すらされていた。
トヨタが威信をかけて世に問うた世界初の量産ハイブリッドカー「プリウス」は、そんな時代を背景に、来るべき燃料電池車実用化までの“つなぎ役”として、1997年12月に発売された。
ラテン語で“先駆け”という意味の名をもつこの新世代自動車は、内燃機関であるガソリンエンジンの“弱点”を電気モーターが補完する画期的な「THS(トヨタ・ハイブリッド・システム)」を搭載して登場。売れれば売れるほど赤字が出るとまで言われた当初の状況は、販売の伸びとともに生産工程の効率化が図られ、黒字化を果たしたとウワサされる。これまでの販売台数は約12万台を数えるに至った。