去る3月に開かれた「日産モータースポーツエキシビジョン2005」では、グループCカーなど日産の歴代レーシングマシンがデモランを行ったその道路は、海上保安庁管轄の連絡路であり、正確にいえば一般公道ではない。
しかし、道路標識や植え込みのあるその雰囲気はほとんど公道と変わらない。当日、会場において進行役は「日本で初めてF1が公道を走ります!」とアナウンスしていたが、心情的には認めたいところだ。
マシンはコーンズが所有する「フェラーリF310」。ミハエル・シューマッハーのドライブにより1996年シーズンを戦い、ベルギーGPほかで3勝を挙げたマシンだが、この日ステアリングを握ったのは、全日本GT選手権などで活躍していたレーシングドライバー、桧井保孝選手。デモランは午前11時、午後1時、午後3時の計3回で、いずれも「マセラティ・クーペ」をベースに開発されたカップカー(ワンメイクレース用マシン)の「マセラティ・トロフェオ」が露払いを行った後にF1が走るという段取りだった。