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往年の名車がMINEに集結――日本初「ルマン・クラシック」レース開かれる
(05.11.01)
ニュース
■
往年の名車がMINEに集結――日本初「ルマン・クラシック」レース開かれる
日本初となるJAF(日本自動車連盟)公認のクラシックカー・レース「ルマン・クラシック・ジャパン」が、山口県美祢のMINEサーキットで、2005年10月28〜30日に開催された。アストン・マーティンLM(1933年)やベントレー・スピード8(24年)、アルピーヌ210(66年)、アバルト1000SP(68年)など30台のレースカーが熱い戦いを展開し、1万9000人の観衆を魅了した。
年代ごとに4クラスにわかれて行われた「ルマン・クラシック」。写真は、クラス3&4混走レースのローリング・スタート。
■「マシンを操っている楽しさがある」
参加資格はフランス伝統の耐久レース「ルマン24時間」に、1923年から1978年まで参戦した車両かもしくは同型車が対象で、年代ごとに4クラスにわかれ、「24時間」にちなんで24分間のレースが2ラウンド行われた。
「クラス1」を制した、No.21 1928年ライレー・ブルックランズ9を駆る小林彰太郎選手。
ルマン24時間(本物)のウィナー、荒聖治選手は、自動車雑誌『CG』の加藤哲也編集長とともにチーム・ゴウの郷和道代表が所有するポルシェ906カレラ6(66年)でクラス3に参戦。29日の1戦目でブレーキ面の心配を抱えていたようだが、翌日の2戦目では、荒選手が5番グリットのスタートからパワーで勝るマシンを制して1コーナーでトップに躍り出るなど、“プロの走り”を披露。見事総合でクラス優勝した。
「スタートではちょっと頑張っちゃいました(笑)。お客さんにもエンジョイしてもらいたいですしね。クラシックカーを走らせるには、それなりの神経をつかいます。けれど、ブレーキに気をつかったり、ギアをスムーズに入れたりとマシンを操っている楽しさがあります」と荒選手も上機嫌。
「クラス2」で勝ったのは、小島禎一/迫愛彦両選手のNo.22 1953年フェラーリ212。
レース自体では速さを競うが、年式やパワーなどを考慮し、タイムを係数で再計算するハンディキャップ制が採用された。その影響で振り回されたのがチーム・タイサンの代表千葉泰常氏と飯田章選手だ。ベントレー・スピード8は途中リタイアながら、完走扱いとなり、係数計算の混乱で優勝から最下位意という結果に。
その他、著名人の参加として、元F1ドライバーでGT選手権活躍中のエリック・コマス選手は、ルマン参戦経験もあるベテランの見崎清志氏と組んで1966〜69年に実際にルマン24時間レースで戦ったアルピーヌ210で参戦、各ラウンド3位と大健闘した。
さらに、小林彰太郎二玄社編集顧問がライレー・ブルックランズ9でクラス1総合優勝するなど大会を盛り上げた。
No.5 1966年ポルシェ906カレラ6は、荒聖治/加藤哲也両選手により「クラス3」優勝。
■夢のデモ・ランも
本戦以外にも、「近代ルマン・カー・デモンストレーション」など様々なアトラクションが行われた。
日本のモータースポーツ界を牽引してきた星野一義氏は、1998年に総合3位となった日産R390を、荒選手は2004年に栄光を掴んだアウディR8を、そして、元マツダのワークス・ドライバーでルマン参戦26回を誇る寺田陽次郎氏は、1991年に日本車初のルマン24時間レース優勝車両となったマツダ787Bのハンドルを握るなど、名ドライバーが5台の名車で走行。時空を超えて、夢のようなデモ・ランも披露された。
30日には、レース参戦車両を対象に、伝統のルマン式スタートのデモンストレーションが行われた。ストレート上に斜めに停められたマシンにドライバーが駆け込んで乗り込み、スタートを切るという懐かしいスタイルだ。
なかには年齢を顧みず(!?)マシンまで猛ダッシュ、シートも1回でフィットするよう事前に工夫を施していた“本気組”もいれば、歩いて乗り込むドライバーや、エンジンがかからず、オフィシャルに助けられながら押しがけスタートした“のんびり組”も。
「クラス4」は、No.55 1973年ポルシェ911RSをドライブした山野潤一が1位だった。
観衆や参加者自らがエンジョイし、モータースポーツを歴史や文化面から支えるイベントという意味で大成功に終わった「ルマン・クラシック・ジャパン2005」。第2回開催は2年後の2007年となる。
レースで総合優勝したチームには本場フランスで開催されている「ルマン・クラシック2006年」の参加資格が与えられた。
地元では2002年に初開催時には300台、第2回目の2004年には400台もエントリー。応募過多のため、選考方式が導入されるほど大盛況だ。郷氏は参加意欲満々のようで、正真正銘のルマン24時間に次ぎ、果たして「クラシック版」でもサルト・サーキットの王者となれるだろうか? 期待が膨らむ。
レースに加え、夢のデモ走行が観客を魅了した。1991年マツダ787B、1998年日産R390 GT1、1998年ポルシェ911 GT-1、そして2004年アウディR8。
「レース結果(1・2ラウンド総合)」
*クラス1(1923〜1939年)5台
小林彰太郎(ライレー・ブルックランズ9)
*クラス2(1949〜1965年)11台
小島禎一/迫愛彦(フェラーリ212)
* クラス3(1966〜1971年)11台
荒聖治/加藤哲也(ポルシェ906カレラ6)
* クラス4(1972〜1978年)3台
山野潤一(ポルシェ911)
(文=野口友莉/写真=KLM Photographics J)
1969年まで行われたマシンに駆け寄ってスタートする「ルマン式スタート」再現。現在はシートベルトの着用なと、安全のためローリング・スタートが採用されている。
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