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【SUPER GT 2006】第6戦鈴鹿、No.12カルソニックインパルZ、完勝で1000kmを制す!
(06.08.21)
ニュース
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【SUPER GT 2006】第6戦鈴鹿、No.12カルソニックインパルZ、完勝で1000kmを制す!
「まだ勝ったという実感がわかない」。勝者、ブノワ・トレルイエはレース後、こう切り出したが、彼が星野一樹、ジェレミー・デュフォアとともにドライブしたNo.12カルソニックインパルZは、コメントとは裏腹に申し分ない走りを披露。真夏の暑い戦いで、今季初勝利という大輪の花を咲かせた。
シリーズ最長1000kmレースの幕が開けた。
残暑厳しい2006年8月20日、スーパーGT第6戦の決勝レースが、三重県・鈴鹿サーキットで開催された。
午後1時にスタートしたレースは、173周、1000km先がゴールというシリーズ一番の長丁場。その戦いをノーミスで戦い抜いたのが、No.12 Zだった。
これにNo.22MOTUL AUTECH Z(ミハエル・クルム/リチャード・ライアン/ファビオ・カルボーン組)が続き、3位にはNo.35BANDAI DIREZZA SC430(服部尚貴/ピーター・ダンブレック/田嶋栄一組)が入った。
一方、GT300クラスは、終始安定した速さを見せつけたNo.52プロμ太陽石油KUMHOセリカ(竹内浩典/嵯峨宏紀/澤圭太組)が、初勝利を収めた。
レースを席巻したNo.12カルソニックインパルZ。シケインを駆け抜ける。
■スーパーラップ、ZがNSXを逆転
レースウィーク当初は、九州地方に上陸した台風10号の影響を受け、時折豪雨という荒れた天候だったが、土曜の予選は曇り空ながらドライコンディションでのアタックが行われた。
スーパーラップ(SL)を前にした予選ではNo.18 TAKATA 童夢 NSX(道上龍/小暮卓史/金石勝智組)がトップタイムをマーク。No.12 Zは僅差で2番手に甘んじた。
日中の暑さも陰った夕方、SLが始まり、まずNo.12がコースイン。トレルイエは先にアタックを済ませた他車のタイムを削り取るかのように周回し、1分56秒426をマークして暫定トップ、しんがりに控えるNo.18 NSXにプレッシャーをかけた。
道上は、No.12よりも重いハンデウェイトが響いて0.261秒遅れ。しかも、2台の間に別の2台が食い込むこととなり、No.18は4番手に終わった。
なお、GT300では、竹内がオーナーを務めるNo.52 セリカが大健闘。チーム参戦2年目にして大きなチャンスをつかんだ。
ルーティン・ピットワークをこなすNo.12カルソニックインパルZ。ドライバーのブノワ・トレルイエも、「マシンもピット作業もパーフェクトだった」と絶賛。
■No.12 Z、磐石のレース運び
決勝日はレースウィーク一番の暑さ。朝からぐんぐん気温が上昇し、スタート前には33度、路面温度は47度とタフなレースになることを予想させた。
オープニングラップから、トップNo.12 Zが安定した速さで後続との差をつけていく。アグレッシブな走りが身上のトレルイエだが、今回は長距離レースを意識したレースコントロールで第2、第3ドライバーと息の合った働きぶりを見せた。
これとは対照的にNo.18 NSXはエンジントラブルから早々にピットイン。スタッフが懸命のトラブルシューティングを続けたが、再びコース上にその姿を現すことはなかった。
日が暮れ、ライトオンで最後のスティントを走るNo.12 Z。
■上位陣の浮き沈み
今回、性能調整の救済措置が加勢となり、予選上位を獲得したNo.24 WOODONE ADVAN KONDO Z(エリック・コマス/柳田真孝/荒聖治組)。スタートを担当したコマス選手は序盤で2位まで浮上、見せ場を作った。
だが、ルーティンのピットワークで手痛いミス。3番手No.8 ARTA NSX(伊藤大輔/ラルフ・ファーマン/金石年弘組)だけでなく、No.23 XANAVI NISMO Z(本山哲/松田次生/井出有治組)の先行をも許してしまった。
ところがNo.23 Zは、その後、GT300のマシンと接触。これが原因でドライブスルーペナルティを受ける。しかしドライバーが走行を続行。結果、黒旗が提示され、レース失格という裁定が下された。
ライバルたちの失速も味方し、No.12の快進撃はますます磨きがかかる一方。そして折り返しを過ぎると、No.22 Zが2番手に浮上。これに対し、No.8 NSXはルーティンワークの際、ブレーキパッドの損傷が見つかり、予定外の作業を強いられポジションダウン。かわって予選14位スタートだったNo.35 SCが3番手へと躍進し、この順位のままゴールを迎えた。
GT500クラスの表彰台。2位はNo.22MOTUL AUTECH Z(ミハエル・クルム/リチャード・ライアン/ファビオ・カルボーン組)、3位はNo.35BANDAI DIREZZA SC430(服部尚貴/ピーター・ダンブレック/田嶋栄一組)だった。
■百点満点の結果
今季、No.12 Zは予選、決勝を通じて速さを見せることはあっても、レース中の激しい攻めが裏目に出て勝利の二文字はまだ見ぬままだった。
今回、ドライバーたちは一様にエンジニアから徹底したペース配分を促されたというが、それが功を奏し、文句なしの完勝。ポールポジション、優勝、ファステストラップのすべてを獲り、フルマークでポイントを加算する偉業を達成した。
■GT300も首位が快進撃
GT300もGT500に劣らないパーフェクト・ウィンが成し遂げられた。クラストップスタートのNo.52 セリカ。チーム代表の竹内はGT500でのチャンピオン獲得の経験を持つベテランドライバー。久々のポールスタートとはいえ、キャリアを十二分に生かした冷静かつ好判断のレース運びを続け、パートナーの若手2人にバトンをつなげた。
No.23 XANAVI NISMO Z(本山哲/松田次生/井出有治組)は、GT300のマシンと接触し、ドライブスルーペナルティを受けた。しかしマシンを駆る井出は、毎周提示されるピットサインが目に入らなかったか、なかなかピットに入ってこない。焦ったチームはあれこれ手をつくしたが、やがて黒旗が出され、失格が言い渡されてしまった。(写真=島村元子)
終盤に入り、2位以下では激しい攻防戦が展開され、幾度となく順位が入れかわったが、トップのNo.52は2位をも周回遅れにするほどの強さ。参戦開始と同時に韓国のクムホタイヤの開発を担い、生みの苦しみを味わってきたチームにとっては、申し分のないかたちで勝利を収める結果となった。
2位にはNo.27 direxiv ADVAN 320R(密山祥吾/谷口信輝組)が入り、ポイントランキングトップを死守。3位は、群を抜く燃費の良さを武器に、ライバルよりルーティンワークを1回減らしたNo.101 TOY STORY Racing MR-S(新田守男/高木真一組)だった。
第6戦を終えたスーパーGT。第7戦もてぎの決勝は、9月10日。1000kmレースという天王山を超えた今後は、さらに拮抗した戦いが増えるものと思われる。
(文=島村元子/写真=KLM Photographics J)
GT300クラスで優勝したNo.52プロμ太陽石油KUMHOセリカ(竹内浩典/嵯峨宏紀/澤圭太組)。
GT300クラスのポディウム。2位No.27 direxiv ADVAN 320R(密山祥吾/谷口信輝組)、3位No.101 TOY STORY Racing MR-S(新田守男/高木真一組)というメンバー。
表彰式を終え、暑く長いレースを締めくくる花火が空を彩った。
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