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トップニュース(リスト)“今世紀初”の新型「ランチア・デルタ」、ヴェネツィア映画祭で公開 (06.09.08)
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“今世紀初”の新型「ランチア・デルタ」、ヴェネツィア映画祭で公開


伊フィアットは2006年9月5日、ヴェネツィアでコンセプトカー「ランチア・デルタHPE」を公開した。
ランチアは、ヴェネツィア映画祭でオフィシャルカーのスポンサーを務めており、このデルタHPEはそれにあわせて披露されたものである。

「ランチア・デルタHPE」。「メルセデスBクラス」を彷彿とさせるアグレッシヴな印象。

■事実上の3代目デルタ

「デルタHPE」はコンセプトカーと称されているものの、事実上3代目の「ランチア・デルタ」だ。

“HPE”は、もともと1975年から84年に存在したランチア「ベータ」の1モデル名である(81年からの正式名称はHPエグゼクティヴ)。今回の新型が、同車に似たシューティング・ブレーク(狩猟用のワゴン)風リアスタイルを備えていることにちなんだものだ。


近年のランチアのモティーフを反復しながら、シューティング・ブレーク風も加味したリアビュー。

全長×全幅×全高は、4.5×1.8×1.5m。2.7mという余裕あるホイールベースは、前席のみならず後席の居住性向上にも貢献している。ラゲッジスペースも400リッターと、スタイリッシュなフォルムでありながら充分確保されている。

ランチアが「フライング・ブリッジ」と名づけた広大なグラスルーフは、そのままボディから突出して後端まで続く大胆なものだ。いっぽう随所のクローム使いには、往年のランチアを彷彿とさせるクラシカルなムードが漂う。

ガソリン・ディーゼル双方が用意されるエンジンの出力は120〜200psで、6段マニュアルとATが組み合わされる。

なおフロアパンおよびパワートレインは、来年発売されるフィアットの2代目「スティーロ」と共通という説が有力だ。


ダッシュボードのイメージ。室内は社内デザインだが、エクステリアについては現在のところアナウンスされていない。

装備では、BOSEのハイファイ・システムのほか、フィアットがマイクロソフトと共同開発したBluetoothやMP3を統合したシステム「ブルー&ミー」も搭載される。

イタリアのマスコミは、デルタHPE公開直後から「今世紀初のデルタ」と華々しく伝えた。
先代である2代目デルタは、2000年でカタログから消えたから、たしかに「今世紀初」は正しい。

しかし、この3代目の発売予定は2008年だ。ランチアが最後に発表したモデルは2004年の「ムーザ」(「イプシロン」の5ドア版)である。今後新型車が発表されないとすると、事実上ランチアは新車と新車の間に4年ものブランクができることになる。
ランチスタは、イタリア時間に慣れることが必要だ。


1981年「ベータHPエグゼクティヴ」

今日でも菊池桃子が「映画デビュー作は『パンツの穴』」と紹介されるように、クルマの発表場所も自動車史のなかで語り継がれる。
願わくば3代目デルタも後年、「ヴェネツィア映画祭でデビュー」とランチスタが誇らしげに自慢するモデルになってほしいものである。

(文=大矢アキオ-Akio Lorenzo OYA)

 
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