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【WRC 2006】第13戦トルコ、天候&路面の変化に冷静に対応、グロンホルムが今季5勝目
(06.10.16)
ニュース
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【WRC 2006】第13戦トルコ、天候&路面の変化に冷静に対応、グロンホルムが今季5勝目
世界ラリー選手権(WRC)第13戦が、2006年10月13〜15日、トルコを舞台に開催された。
セバスチャン・ロウブかマーカス・グロンホルム、このふたりのどちらかが勝ってきた2006年シーズン。
それでも、ロウブが35点差でグロンホルムを圧倒していたのだが、ポイントリーダーがトレーニング中に骨折を負いトルコを欠場。グロンホルム(写真)はまたとないチャンスをものにし優勝、得点差を25点に縮めることに成功した。
ホストタウンはトルコ南央部のリゾート地、ケルマーでその周辺の山脈にステージを設定。いずれもツイスティなワインディングと高速パートを合わせ持つラフグラベルだ。
しかも、ラリーウィークは気まぐれな天候にたたられ、ドライグラベルからマッド、マッドからドライへと目まぐるしく変化。そのなかで冷静なドライビングを披露したのがフォードのエース、マーカス・グロンホルムだった。レグ1でトップに浮上するとその後もラリーを支配し、待望の今季5勝目を獲得した。
ミッコ・ヒルボネン(右)が2位に入ったことで、フォードは1-2フィニッシュを達成。結果、シトロエンのセミワークス、クロノス・レーシングを追い抜き、フォードはマニュファクチャラーズランキング首位に躍り出た。
■グロンホルムがトップを快走、ペターが2番手
アクロポリス、キプロス、サルディニアと同様に地中海のラフグラベル戦として定着したラリー・ターキー(トルコ)は、それまでの3月〜6月から10月にスケジュールを変更して開催された。
ヨーロッパ全土を襲った低気圧の影響で、レッキ2日目の12日から雨が降り始め、翌13日のレグ1も大雨に。その結果、安全上の理由でSS1、SS2、SS4がキャンセルになるなど波乱含みの幕開けとなった。
そのなかで幸先の良いスタートを切ったのが「セブ(セバスチャン・ロウブ)のケガを知った時は信じられなかったけど、タイトル獲得の可能性が残された。すべてのラリーで勝たなければならないけどトライしたいね」と語るグロンホルム。この日のファーストステージとなるSS3でベストタイムをマーク、その後もSS5、SS6を連取し、レグ1をトップでフィニッシュした。
2番手はSS7、SS8、SS9を制したスバルのエース、ペター・ソルベルグで、フォードのセカンドドライバー、ミッコ・ヒルボネンが3番手につけた。
以下、4番手にOMVプジョーで「307WRC」を駆るペターの兄、ヘニング・ソルベルグ、5番手にフォードの2軍チーム、ストバートVKフォードで旧型フォーカスを駆るコスティ・カタヤマキが続き、トレーニング中の事故で負傷したロウブに代わってクロノス・レーシングの「クサラWRC」を駆るコリン・マクレーが6番手、スバルのセカンドドライバー、クリス・アトキンソンが7番手でレグ1を終えた。
ロウブの代役に呼ばれたのが、1995年のチャンピオン、コリン・マクレー。WRCキャリアの後半をともに戦ったシトロエン陣営の一員としてトルコを戦ったが、メカニカルトラブルでリタイアした。
■ペター、まさかのコースアウト!
14日のレグ2でも晴天の空の下、グロンホルムvsペターの激しいタイム争いが展開された。ペターがSS10を制すると、グロンホルムもSS11、SS12を連取。しかし、雨が降り始めたサードループではペターが復調し、SS14で2番手タイムを記録したグロンホルムに約9秒の差をつけてベストタイムを叩き出した。
逃げる1位グロンホルムと、追い詰める2位ペター。このままふたりの一騎打ちが続くかのように思われたものの、SS15でペターが石にヒットし、乗り上げてトップ争いから脱落。この結果、トップのグロンホルムに続いて、チームメイトのヒルボネンが2番手に浮上した。
3番手は粘り強い走りを披露したヘニングで、アトキンソンが4番手にジャンプアップ。以下、カタヤマキ、ポンス、マクレーというオーダーでレグ2が終わった。
スバルに復調の兆し。ペター・ソルベルグはトップのグロンホルムを猛追し2位につけていたが、コースオフをきっし、最終的に13位でゴールした。
■ヘニングが3位、自身初の表彰台
そして明けた翌15日のレグ3では、「昨日はペターがプッシュしてきたけど彼がコースオフしたからね。その後はラクになったよ」と語るようにグロンホルムがトップを守り抜き今季5勝目を獲得した。
さらに「マシンも良かったし、ミステイクもしなかった」と語るヒルボネンが2位、フォードが1-2フィニッシュを達成した。
3位入賞はヘニングで、自身初の表彰台を獲得。4位はSS19で3番手タイムをマークしたチェビー・ポンス、5位はカタヤマキで、SS18でスピンをきっしたアトキンソンは6位に後退した。
クロノスのダニエル・ソルド、OMVプジョーのマンフレッド・ストールがそれぞれ7位、8位でポイントを獲得し、注目を集めたマクレーはSS18で電気系のトラブルに見舞われ、最終ステージを前にしてリタイアすることとなった。
シリーズ第14戦は10月27〜29日、オーストラリア・パースを舞台に開催される予定だ。
ウルモ・アーバ、「スズキ・スイフト」を駆りJWRC初優勝。
■JWRCはアーバが初優勝
同時開催のジュニア世界ラリー選手権(JWRC)第8戦では、序盤から数多くのドライバーが脱落するサバイバルラリーが展開された。
まず、SS3で「スズキ・スイフト」を駆るパー-ガンナー・アンダーソンがパンクに見舞われ、2番手の「シトロエンC2」クリス・ミークもSS8でステアリングアームを破損し、その日の走行を断念した。
結果、「ほかのドライバーが次々にハプニングに見舞われるから不思議な感じだったよ」と語るスズキ・スイフトのガイ・ウィルクスがレグ1をトップでフィニッシュ。スズキユーザーのパベル・バロウセクが2番手、「ルノー・クリオ」を駆る地元ドライバーのファティフ・カーラが3番手で続いた。
が、翌日のレグ2ではSS10で2番手につけていたバロウセクがクラッチトラブル、SS11では3番手のカーラがパンクとブレーキトラブルで大きく後退。SS13ではトップのウィルクスもコースアウト、さらにトップに立ったスズキユーザーのウルモ・アーバもSS15でパンクに見舞われて2番手に後退するなど、トップに立つドライバーが相次いでトラブルに見舞われた。
これにより、レグ1で大きく出遅れたアンダーソンがトップでレグ2をフィニッシュし、アーバが2番手、「スズキ・イグニス」を駆るヨセフ・ベレスが3番手に浮上した。
そして最終日のレグ3、アンダーソンがトップを守り抜き、ペレスが最終ステージのSS19で2番手に浮上。2度のパンクに見舞われたアーバが3番手につけ、そのままフィニッシュするかのように思われた……のだが、リアサスペンションを破損したベレスが最終TCに遅着、アンダーソンもSS16直前のライトポットセッティングゾーンでの作業がレギュレーション違反と裁定されたことから失格に……。
結局、アーバが自身初優勝、2位に「ルノー・クリオ」を駆るコンラッド・ローテンバッハ、3位にベレスが初入賞した。
(文と写真=廣本泉)
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