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BOSEのメディアシステムを採用した「フェラーリ 612スカリエッティ」【ジュネーブショー07】
(07.03.13)
ニュース
■
【ジュネーブショー07】BOSEのメディアシステムを採用した「フェラーリ 612スカリエッティ」
今回のジュネーブショーのプレスデイ、フェラーリのスタンドは、異例なほど混んでいた。実はフェラーリブースはいつも人が少ない。人気はあるが敷居が高くて、プレスパスを持っていても何となく入りにくいからだし、実際にブースで人数制限をしている。
それが今回に限ってあふれんばかりのプレスが集まったのは、ここでBOSEの新しいメディアシステムが発表されたからだ。
「BOSEメディアシステム」について説明をする、BOSEオートモーティブのエクゼクティブディレクター、マイク・ローゼン氏。
■フェラーリスタンドのニュースター
OEMとしてのBOSEオーディオシステムはもう有名になっている。ポルシェやアルファ、マセラティ、メルセデスやキャデラックなど、数多くのプレスティッジブランドだけでなく、ニッサン、マツダなどでもお馴染みだ。
だが今回フェラーリとのコラボレーションにより、「612スカリエッティ」に搭載されて注目されたのには理由がある。BOSEが、自動車用として初めて、カーナビ込みのヘッドユニットを開発した。しかもそれがいかにもBOSEにふさわしく、新しい技術思想やアイディアに富んでいたからだ。
つまりフェラーリブースのスターは、クルマだけでなく、新しいBOSEシステムでもあった。
■スカリエッティと似た製品思想
「BOSEメディアシステム」と称されるこれは、音楽と映像ソースに関する様々なメディアの再生に対応しているだけではない。カーナビも備え、ブルートゥースによるハンズフリーフォンをベースにした移動体通信や、アップルiPodとの接続など、多様な機能を備える。いわゆる「インフォテインメントシステム」である。もちろんスカリエッティの場合には11スピーカーを備えたBOSEの5.1チャンネル・サラウンドオーディオシステムが、このヘッドセットの背後に待機している。
新システム最大の特徴は、多機能でありながら、徹底的にロジックを詰めたことによる操作の簡易性にある。優れたユーザーインターフェイスによって高度なテクノロジーをユーザーに開放しようというわけ。そういう点ではたしかに同じフェラーリでもスカリエッティという4シーターモデルには、特に共通の思想があるのだろう。
■ハイテクを簡潔に提供しよう
オーディオソースは、CD、SACD、DTS-CD、DVD-Video/Audioから、CD-R、DVD-R、USBメモリーなどに録音されたMP3、WMA音源など、現在世界で一般に行き渡っているあらゆるメディアに対応できる。そのうえ、一つのスロットでそれらを瞬時に自動認識する。 ラジオもFM、AMはむろん、アメリカで普及しているXM(衛星ラジオ)にも対応するし、iPodとの接続も可能。ハンズフリー電話にも対応する。当然カーナビも組み込まれている。
それらすべての操作を簡易化し、しかも最低限の視線移動で可能なようにするべく、新しく開発されたインターフェイスが最大の特徴だろう。
これは6.5インチモニターを挟んで、左右二つの円形ノブがメインとなり、その間にある数個のフラットスイッチをサブとして構成される。
メインはドライバーに近い左がボリューム主体、右がメディア選択やチューニングだけでなく、電話やカーナビなどのメインコントローラーになる。
特にこの右ノブには「プロキシミティセンサー」なるものが用意されている。これはタッチスイッチではなく、ノブに手が近づけられたときに反応するセンサーで、たとえばラジオを聞いているとき、ノブに手を向ければそのラジオ局の情報や音楽内容が示されるという具合で、カーナビやハンズフリーなども、これで対応できる。
このほか、このシステムが可能にするメディア対応やその多様性に関しては、驚くばかり。いずれにしても、現在得られるもっとも高度で複雑なテクノロジーを秘めながら、それを優れたインターフェイスによって人々にフルにハイテクの喜びを与えようという思想において、フェラーリとBOSEというコンビネーションは、見事な調和音を奏でていた。
(文=大川悠/写真=ボーズ・オートモーティブ(株))
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