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名車と珍車がズラリ、フランスのオートショー「オート・ブレジール」(後編)
(07.04.25)
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名車と珍車がズラリ、フランスのオートショー「オート・ブレジール」(後編)
2007年から四駆も扱うようになった、フランスのオートショー「オート・ブレジール」。後半は、恒例となっているカブリオレやクーペの展示にクローズアップ。
■華のある伝統、カブリオ・ショー
サロンのタイトルは変わっても、クルマとファッションショーがコラボする好評の「カブリオ・ショー」は継続された。
「ランボルギーニ・ガヤルド」を先頭に、古くは、1939年の「タルボ・カブリオレT23」、1930年の「ブガッティ・タイプ49」、1962年の「シボレー・コルベット」から、最新の「BMW3シリーズカブリオレ」や「プジョー207CC」まで、新旧20台が登場。
身体にフィットしたドレスや、エレガントな帽子に網タイツをまとった美女とともに、多くのフラッシュを浴びていた。
「スピーディ・レモン」は天然ガスで走る。
全身クリスタルづくし「PGOビューティ」。
技ありの1台、「エーデルワイス」
■樹脂やクリスタルのボディに注目
フランスの小メーカーに目を移す。
(車重が400kg以下のため)高速道路は走れないが、16歳で取得可能な免許で乗れる「アクレア・ゼスト」。そのスポーツ・コンセプトモデル「スピーディ・レモン」がすぐ目についた。
ナチュラルガスを燃料に80psを発揮するが、エンジンの詳細はまだ公表できないらしい。ポリエステルと樹脂製でできたボディはまさにオモチャといった印象。多くの人々が立ち止まっていた。
仏3大メーカーに大きく水を開けられながらも、4番目の販売数を誇っている「PGO Automobile」。同社では、「ポルシェ356」を彷彿とさせる、クラシカルなフォルムが特徴の「セヴェンヌ」と「スピードスターII」の2モデルが存在する。
そのセヴァンヌをベースにした「PGOビューティ」なる1台が、会場で光り輝いていた。クリスタルガラス製造で名高いオーストリアのスワロフスキー社が、3212個ものクリスタル粒でボディをコーティングしたという。 この“走るジュエリー”は、クラシックカー好きの女性たちが集まる「ラリー・プリンセス」のブースに貸し出されていた。
プジョーやオペルなどの車体製造を請け負っていフランスの「ウリエーズ」は、毎年、アイデアに溢れたコンセプトカーを展示。ルノーのグループ会社ダシアの「ローガン」をベースに、今年も画期的な1台「エーデルワイス」をお披露目した。
手動だが、リアハッチ下部から地面に向かって2段式ボードが伸び、クワッドが1台すぽっり収納できる構造になっている。
一方、リア上部は革製のルーフと繋がっており、フロント近くまでアコーデオン式に電動で開閉することが可能。反対に、フロント部分からリアぎりぎりまで開くこともできる。
ちなみに、同社の顧客は、個人ではなく自動車メーカーとのことだ。
Miniモークが現代に復活(?)、「ニュー・モーク」。
「アゼル」は、シトロエン2CVベースのカブリオレ。
欧州版の“3ドアハッチ”シビック・タイプR。
■既存のモデルはカスタマイズで
見慣れたクルマの“変形バージョン”も少なくない。
ルクセンブルグにある「リュセンブルジョワ・エディッション」は、70年代の「Miniモーク」からインスピレーションを受けて製作したという「ニュー・モーク」を紹介。ニューMINIをベースに、上部を大胆にカット。シャシーとサイド・ボディを強化し、ロールバーを装着。革製のルーフやビニール製の窓も装着可能になっている。
お値段は、ベース車両とは別に、モーク化のみで1万6000ユーロ(約260万円)するという。
同様に、「シトロエン2CV」のツーシーター・カブリオレも発見した。フランス人のアラン・ル・ビアン氏の製作で、シトロエンからライセンスを取得。1990年にはフランス、その後、スイスでも正式認可され、「Azelle(アゼル)」として販売されているという。
が、その丸味を帯びたシルエットが魅力の2CVでもあるだけに、好みは別かれそうだ。
欧州のみで販売さているホンダの新型「シビック」は、その斬新なフェイスが好評だ。同じテイストで、市場に出まわったばかりの「シビック・タイプR」も展示されていた。
一方、欧州で先行発売されていた「日産マーチCC」が遂に日本でも導入されるようだが、日産のブースでは、女性ファッション・デザイナー、ロリータ・レンピカが手掛けたメタリックブラック・ボディーにベージュの皮シートなどを施したフランス限定車が女性客の眼差しを浴びていた。
フランスではモードの国らしく、「スマート・カブリオレ」の“アニエス・B(ベー)”仕様やトヨタ「RAV 4」の“ピエール・カルダン”仕様など、ファッション・デザイナーとのコラボが 少なからずある。
「ランボルギーニ・ミウラ400SV」
「ランボルギーニ・ディアブロGTR]
■特集は「ランボルギーニ」
前身の「カブリオレ&クーペ・サロン」から引き続き、1つのメーカーを取り上げるレトロスペクティブのブースも設けられた。今年は、イタリアの博物館の協力も得て、フランスのクラブが総出となって、「ランボルギーニ」展が開かれた。
同社の初モデル「350GT」(1964年)を筆頭に、2+2のグラントゥーリズモ「イスレモ」(1967年)や、伝説的な「ミウラ400SV」(1971年)に同「SVTタルガ」(1971年)。
スーパーカーブーム巻き起こした名車「カウンタック 5000S」(1985年)、その後継車に当たる「ディアブロ・クーペ」(1993年)や630psを誇る同「GTR」(1897年)、同「ロードスター」(1999年)、そして、5リッターV10エンジンを搭載する「コンセプトS」(2005)まで、新旧希少モデルが14台勢揃いした。
「ランボルギーニLM002」の内装は、軍用ベースと思えないほどの豪華さだ。
スポーツカーのイメージしかないランボルギーニ。ところが、同ブースにはハマーのような四角張った「LM002」(1992年)も展示されていた。
元々、サウジアラビアの軍用として開発を依頼され、その後、米軍にアプローチしたという四輪駆動車「チータ」が1977年に作られた。しかし、信頼性を欠いていたため、軍用化は幻に終わったが、LM(ランボルギーニ・ミリタリー)はその流れを汲んでいる。
カウンタックと同じV12エンジンを搭載し、車重3トンのヘビー級ながら、最高速は時速200km/hに達するという。特別に室内を見せてもらうと、そこは豪華な趣に溢れていた。
真っ白な革張りが全体に施され、ソファーのようなゆったりしたシートが前後2座ずつ、センターコンソールもやけに幅広いのが印象的だ。リアがピックアップになっているのは、チータと同じらしいが、軍用チータでの目的は「マシンガンなどを載せるため」。
それを聞いて、思わず一歩後ずさりしてしまった。
(文&写真=野口友莉/YUYU)
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