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VWポロの兄弟車「シュコダ・ファビア」は、こんなクルマ
(07.05.12)
ニュース
■
VWポロの兄弟車「シュコダ・ファビア」は、こんなクルマ
2007年3月のジェネーブショーで発表された新型「シュコダ・ファビア」が、先日ヨーロッパで発売日をむかえた。
実は、フォルクスワーゲン・ポロと血縁関係にあるこのファビア。日本に輸入されていないため、みなさんにはあまり知られていないかもしれない。少しばかり、ご紹介を。
■創業100年の老舗
シュコダは創業100年を越える、世界的にも古い老舗自動車メーカー。その歴史は、1905年にチェコのボヘミア地方で自動車製造業を始めたラウリン&クレメント社(Laurin&Klement社)にまでさかのぼる。 1925年、ラウリン&クレメント社は、主に鉄鋼製造業を営んでいたシュコダ社に買収され、そのブランド名を継承した。
やがて、第二次世界大戦後のチェコスロバキア社会主義時代に、親会社から分離。国営化される。さらに時を経た1991年、独「フォルクスワーゲン」の傘下となる。
現在、生産量の約20%は親会社のあるドイツに輸出され、シュコダのドイツにおけるシェアは3.4%を占める。ちなみに、日本の自動車メーカーでそれを超えているのはトヨタだけだ。
初代「シュコダ・ファビア」
■笑いものから一変
当時、チェコスロバキア共和国は、外資を得るための政策として、共産圏だけでなく西ヨーロッパ諸国にも輸出していた。とはいえ、70〜80年代のシュコダは、ロシアの「ラーダ」とともに“笑い者”になっていた。とにかく「時代遅れ」。あまりにもひどい品質だった。
しかし1991年以降、そのイメージが一変する。
フォルクスワーゲンの技術を採り入れた、割安な車種の登場である。当時のコンパクトクラスにしてはやや大きめ、1996年発売のセダン「オクタビア」。そして、1999年デビューの初代「ファビア」だ。小型車「ファビア」はフォルクスワーゲン・ポロと同じ車台を使い、8年間で160万台が生産された。
2007年3月デビューの2代目。
■ポロより出でて、ポロより安い
このたび発売された2代目「ファビア」は、ハッチバックモデルのみ。西ヨーロッパで人気のワゴンと、東ヨーロッパなどで不可欠とされるセダンは、2007年秋のフランクフルト・モーターショーで発表されるという。
全長×全幅×全高=3992mm×1642mm×1498mm。初代と比べると少し大きく、47mm高くなったぶん車内空間は広がった。ドイツの週刊誌『シュピーゲル』がその広さをクラストップだと褒めているが、一般的な全高である1500mmまでの車庫をもつ筆者にとっては、泣ける内容だ。
装備は、このクラスでは標準以上のレベル。MINIと競争したいのか(?)、オプションで白い屋根にすることも可能。「初代の安っぽさは消えた」とドイツの自動車専門雑誌はみる。
エンジンは7種類。ガソリンエンジンは、59hpを発生する1.2リッターから103hpの1.6リッターまで。1.6リッターモデルには、ヨーロッパの小型車に少ないATの設定もある。ディーゼルはターボを備え、同じく59hpの1.4リッターモデルから、103hpの1.9リッターまでをラインナップする。
ベース車の値段設定は“シュコダ従来通りの戦略”で、「フォルクスワーゲン・ポロ」より約15%安めだ。
では、15%高いポロを買う理由とは何なのか?
「ポロのブランド」「高性能なGTIバージョンの存在」「1.4リッターのオートマモデル」などの、ニ次的なものだ。
2006年、ドイツにおける「ポロ」の登録台数は約8万6000台。いっぽうの「ファビア」は約5万5千台と、すでに「ポロ」に近づいている(ドイツ自動車局統計)。
■ポロとファビアのこれからは?
2代目ファビアは、ご本家のポロを追い越せるだろうか?
フォルクスワーゲンは、身内から現れたライバルに負けたくはないようで、今のところ、ディーゼルの噴射技術が唯一の対抗策にあげられている。
フォルクスワーゲンはこれまで、サプライヤーのボッシュと共同開発した独自のパンプインジェクター方式をディーゼルエンジンに採用。
しかし、ライバルメーカーで既に標準となったコモンレール方式に比べ、エンジン音がうるさく、徐々に消費者から嫌われるようになってきた。
2006年、フォルクスワーゲンはすべてのディーゼルエンジンをコモンレール噴射に切り替える計画を発表。いっぽうの「ファビア」はパンプインジェクターのままで、コモンレールの導入は2010年頃になると噂される。
ただし、ディーゼルの割合が2割にも満たない小型車の世界では、フォルクスワーゲンの対策は十分効果的とはいえないだろう。ポロのライバル、「ファビア」のこれからに注目だ。
(文と写真=廣川あゆみ)
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