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第4戦マッサ2連勝、琢磨アグリ初得点【F1 07】
(07.05.14)
ニュース
フェリッペ・マッサ(中央)は今年2勝した初めてのドライバーに。全戦で表彰台にのぼっている驚異の新人、2位ルイス・ハミルトン(左)と、マッサとの接触、3位と不本意な結果となった表情曇りがちのフェルナンド・アロンソ(右)。(写真=Ferrari)
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【F1 07】第4戦スペインGP、マッサ独走V、ハミルトン最年少リーダーに、琢磨アグリは初得点
F1世界選手権第4戦スペインGP決勝が、2007年5月13日、スペインはバルセロナのサーキット・デ・カタルーニャ(4.655km)を65周して行われた。
フェラーリのフェリッペ・マッサが独走し、2戦連続となるポール・トゥ・ウィンを達成した。
2位はマクラーレン・メルセデスのルイス・ハミルトンで、こちらはルーキー連続ポディウム記録を「4」に伸ばした。さらに3連続2位入賞によりポイントは「30」となり、チーム創設者、ブルース・マクラーレンの持つ記録を更新、最年少ポイントリーダーになった。
3位は、マクラーレンのフェルナンド・アロンソ。スタートで首位マッサを追い抜こうとして接触、順位を落とし、母国で錦を飾れなかった。
スタート直後の1コーナー。マッサ対アロンソの意地の張り合いは2台の接触を起こし、アロンソがコースオフすることで決着がついた。(写真=Ferrari)
以下、4位にBMWザウバーのロバート・クビサ、5位にレッドブル・ルノーのデイヴィッド・クルタード、6位BMWザウバーのニコ・ロズベルグ、7位ルノーのへイッキ・コバライネンらが入賞。
そして最後の1点は、8位でゴールしたスーパーアグリ・ホンダの佐藤琢磨にわたった。佐藤は、激戦区の中段グループで健闘。昨年までのチャンピオンチーム、ルノーのジャンカルロ・フィジケラを抜き、参戦22戦目のチームに悲願の初得点をプレゼントした。
苦戦が続くホンダ勢は、ルーベンス・バリケロが10位、ジェンソン・バトンは12位でフィニッシュした。
トヨタの2台は不運に見舞われ、ヤルノ・トゥルーリはスタートでエンストしピットスタート、燃圧に問題を抱えリタイア。ラルフ・シューマッハーは追突されたダメージで戦列を去った。
チャンピオンのチームメイトは、強力なライバルに化けてしまったか!? ハミルトン(左)は、速さこそずば抜けていないものの、ルーキーらしからぬ安定感でなんとポイントリーダーに躍り出た。ルノー時代、チームメイトが好調なときに思いのほか精神的に弱かったアロンソ(右)。今後のマクラーレンのタイトル争いを占う上で、2人の関係性は無視できない。 (写真=Mercedes Benz)
■接戦、らしくない接戦
開幕後の3戦を終え、ライコネン/アロンソ/ハミルトンが同点でポイントリーダーに並ぶという接戦状態の2007年。
約1ヶ月のブレイクを経てヨーロッパラウンドに突入してみると、フェラーリvsマクラーレンの2強対決においては、マクラーレンが頭ひとつリードした……かにみえた。
金曜からの3つのプラクティスすべてでマクラーレンがフェラーリを上回り、うち2つでは1-2位独占。この勢いで、地元の熱狂的な声援にアロンソが応えようとした土曜予選で、番狂わせが起きた。
予選トップ10を決めるQ3、ポールポジションの座がアロンソにわたろうとした瞬間、マッサのフェラーリがわずか0.03秒速いタイムでコントロールラインを過ぎた。マッサとアロンソ、燃料軽めの両者がフロントローを分け合った。
アロンソは、なんとしてもスタートでマッサを抜き先頭に立ち、短いファーストスティントのうちにリードを広げたい。
決勝スタート、トップのマッサに背後のアロンソが大外からかぶせ、1コーナーに入った。どちらかが譲らなければ通過できないという状況でどちらも譲らず、両車は軽く接触。行き場を失ったアウト側のアロンソはコースオフするも、ハミルトン、キミ・ライコネンに抜かれただけの4位で復帰した。
ライコネンの電気系トラブルによるリタイアに助けられ順位をひとつあげたものの、ディフェンディングチャンピオン、アロンソのレースは事実上ここで終わった。
あとは、マッサお得意の独走劇。2位ハミルトンとの差は広がるばかりで、3位アロンソもはるか後方でチェッカードフラッグ……つばぜり合いなしの、単調な日曜午後は幕を閉じた。
4戦を終え、3人のウィナーが誕生。フェラーリ3勝、マクラーレン1勝と接戦のはずであるが、コース上でその接戦を感じることがあまりないのが、今日のF1サーカスが抱える問題なのかもしれない。
驚異の新人ハミルトン(30点)、上り調子のチームメイトに焦るか王者アロンソ(28点)、勢いにのるマッサ(27点)、手痛いリタイアをきっしたライコネン(22点)、ポイント争いはドッグファイトの様相を呈しているのだが……。
8位でゴールした佐藤琢磨、スーパーアグリにチーム初ポイントをプレゼント。自身にとっても2005年ハンガリーGP以来の得点となった。(写真=Honda)
■スーパーアグリ初得点の価値
マクラーレン、フェラーリの2強が抜きん出て、BMWがこれを追いかける今シーズン。この時点で上位6台分が埋まってしまうのだから、その背後の中段グループのポイント争いは熾烈をきわめる。
そういったなかで、佐藤琢磨の8位フィニッシュ、スーパーアグリ初得点は大きな意味がある。
「ただただ、驚くべき週末だった。チームも本当に素晴らしい仕事ぶりだった。本当に言葉が見つからない……。1年と4レースしか経っていないのに、ルノーと真っ向から戦って……、それを打ち破ってポイントを手に入れた。こんな結果は本当に期待していなかった」
佐藤の興奮ぎみのコメントが、激戦区で手に入れた1点の価値を物語る。
13番グリッドからスタートした佐藤は、10位前後のポジションをキープしながら周回を重ね、終盤、8位(チャンピオンチーム!)ルノーのフィジケラが3ストップ作戦でピットインしたことで、念願のポイント圏内に突入。そのままの順位でゴールラインを通過した。
チーム初ポイントということも大きいが、シーズン序盤のうちに得点できたのは幸いだったろう。
スーパーアグリ「SA07」は、ご存知のとおり、昨年のホンダ「RA106」をベースにしている。つまりシーズン序盤ですでにある程度の完成度を手に入れているのだ。
時を経れば、他チームが今年度型マシンを熟成させてくるだろう。いっぽうSA07は、ある程度の頭打ちになることも考えられる。
わずか1点だが、さまざまな意味で貴重なポイントとなるはずだ。
(文=bg)
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