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トップニュース(リスト)不振のルノーを救うカギは、激安カー? それとも名門ブランド? (07.06.04)
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“激安カー”「ルノー・ローガン」、不振にあえぐ会社を救う!?
 不振のルノーを救うカギは、激安カー? それとも名門ブランド?
近ごろ不振が伝えられるルノー。超低価格車開発や伝統ブランド復活など、さまざまな計画があるという大メーカーのいまを、現地フランスからリポートする。
“激安カー”「ルノー・ローガン」、不振にあえぐ会社を救う!?
【写真上】ダチア・ローガン
【写真下】ワゴン版の「ローガンMCV」。


■頼みの綱は“激安カー”

ルノーの業績不振が続いている。

2006年の販売台数は、前年比4%減、純利益も14.8%となった。2007年に入っても大きな変化はない。ヨーロッパでの不振が顕著で、フランス国内では、2007年4月の販売台数が前年比16.1%減。同じく1月から3月までもマイナス続きで、4月末までのトータルでは13.9%減との結果が出ている。

ところが、低価格車の「ローガン」だけは、前年比50%増の快進撃だ。

ローガンは、ルノーのグループ会社「ダチア」を通して発表した“激安カー”。競合車の40%にあたる、約120〜130万円(7300ユーロ)程度の価格設定がウケて、欧州を中心に世界中で45万台も販売された。
日刊紙「ル・モンド」によると、イランでは4月に発売されて以降、1万台ものオーダーがあるという。バカ売れだ。
“激安カー”「ルノー・ローガン」、不振にあえぐ会社を救う!?
ラリー・フランス選手権に参戦中のローガン。
(写真=野口友莉)


■止まぬローガン旋風

驚いたことに、ルノー・スポールでは「ローガン・カップ」のレースプロジェクトが進んでおり、サーキットやラリー向けに、ホイールやリアウィング等々、レース用キットを開発している。

実際、ラリー・フランス選手権の今季開幕戦「ラリー・シャルボニエール・ローヌ」では、一般枠で1台のローガンがエントリーしていた。成績は、完走した95台のうち94位とパッとしなかったが、モータースポーツ界にも、ローガンの波は少しずつ押し寄せている。

ローガンはこれまで、欧州以外に、コロンビア、ベネズエラ、エクアドルでも展開されていた。4月12日、新たに南米のアルゼンチンとブラジルにも広げることが発表された。南米仕様は、ブラジルが生んだ大スター「アイルトン・セナ」とう名が付いた工場で生産される。ブランド名は、欧州のダチアに対して、南米では「ルノー・ローガン」になるという。



■30万円のクルマも

ローガンの価格が発表された際、「そんなことが可能なのか」と疑った人も多かったが、結果好調なのをうけて、ローガンよりさらに安いモデルを日産ブランドで売り出す計画もあるようだ。

さらに価格破壊と言える数字も飛び出している。

2007年4月3日、ルノー・日産自動車CEO(最高経営責任者)のカルロス・ゴーンは、インド工場開設式を訪れた際、「インドでは、3000ドル、いや2000ドルのクルマを作ることが可能だ」と地元メディアに発言した。インドのタタ・モーターズが2500ドルのクルマを2008年に販売することを、ゴーンCEOは「真剣に受け止めている」。 30万円程度の超激安カーへの挑戦も視野に入れているようだ。
“激安カー”「ルノー・ローガン」、不振にあえぐ会社を救う!?
「ルノー」の会長兼CEO、カルロス・ゴーン氏。日産自動車の社長兼CEOでもある。


■切り札は「アルピーヌ」

5月2日に行われた株主総会で、ゴーン氏は、「われわれは、波の窪みにいる」と業績不調を認めながら、「年内には4つ、来年は7つの新モデルを発売する。(経営向上への)我々の道のりは長いが、それぞれのステップは定まっている」と語った。さらに、2007年の営業利益は3%、2008年は4.5%、2009年は6%アップを想定しているという。

販売数の落ち込みは、長らく新車がなかったことも一因で、6月には新しい「トゥインゴ」、9月に「ラグナ3」、そしてSUV「コレオス」が発売され、販売台数の巻き返しが期待されている。

仏『ジュルナル・ドゥ・ディマンシュ』紙によると、新モデルの中には、スポーツタイプも含まれており、「アルピーヌ」名が付けられるかもしれないという。
アルピーヌといえば、60〜70年代に、ラリーやルマン24時間レースで活躍したスポーツカーだ。特に、1963年に発表された「A110」や「A310」は日本でも熱烈なコレクターが多い。

「アルピーヌの名称をゴーン氏が復活させようとしている」という噂は、1年以上前から流れていた。
今回の株主総会で、同氏は、「現在、いくつかのスポーツモデルを開発中で、アルピーヌのマークを付けることを真剣に考えている」と、伝説のブランドを復活させる可能性を正式に認めた。

ルノーには、低価格車や多数の新モデル、名ブランドの復活と、いろいろと隠し玉があるようだ。
はたして、好調への起爆剤となるか!?

(文=野口友莉/YUYU/写真=野口友莉/YUYU、ルノー)
 
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