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第9戦ライコネン2連勝、ハミルトン母国Vならず【F1 07】
(07.07.09)
ニュース
アイスマン、キミ・ライコネンが2連勝。フェルナンド・アロンソは2位、ルイス・ハミルトンは3位で故郷に錦を飾れず。(写真=Ferrari)
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【F1 07】第9戦イギリスGP、ライコネン2連勝、ハミルトン母国Vならず
F1世界選手権第9戦イギリスGP決勝が、2007年7月8日、イギリスのシルバーストーン・サーキット(5.141km)を59周して行われた。
ルイス・ハミルトンによる初母国GP初優勝、という記録に注目が集まったが、屈指の高速コースで優勝したのはフェラーリのキミ・ライコネン。頭ひとつ抜き出た速さで2連勝、今シーズン3勝目をあげた。
スタートシーン。ポールシッターのハミルトンに、ライコネンが追従。しかしこの日のライコネンに敵はいなかった。(写真=Ferrari)
2位はマクラーレン・メルセデスのフェルナンド・アロンソ。第2スティントでトップを走るも、第3スティントのピットストップでライコネンに抜かれ、その後は勝負を挑むことができなかった。
3位にスーパールーキーのハミルトン。大声援を受けてポールポジションを獲得したまではよかったが、レースペースではライコネン、アロンソにかなわなかった。連続表彰台記録は「9」で更新中、チャンピオンシップでもトップを守っている。
4位はBMWザウバーのロバート・クビサ。5位はスタート直前にエンストをおこしピットからレースを組み立てたフェラーリのフェリッペ・マッサだった。
以下、6位BMWのニック・ハイドフェルド、7位ルノーのヘイキ・コバライネン、8位ルノーのジャンカルロ・フィジケラらがポイントを手に入れた。
ホンダの2台は、ルーベンス・バリケロ9位、ジェンソン・バトン10位でゴール。スーパーアグリ・ホンダ勢は、佐藤琢磨が14位完走、アンソニー・デイヴィッドソンはリタイアした。
予選で好調だったトヨタは決勝で惨敗。6番グリッドと上位からスタートしたラルフ・シューマッハー、そしてヤルノ・トゥルーリともトラブルで戦列を去った。
ただひとり1分19秒台でポールポジションを獲得したハミルトン。ハンドリングを好みにあわせられず、レースでは思いのほか苦戦した。3位表彰台で連続ポディウム記録は更新できたが、スタートでエンストしピットスタートを強いられたフェリッペ・マッサが、もし順調にレースを始めていたら、このレコードも危なかったかも。(写真=Mercedes Benz)
2006年チャンピオンチームのルノーは、BMWが君臨する“中堅ナンバーワン”の座を狙いたい。今回は新人ヘイキ・コバライネン(写真)が7位に入り、チームメイトでベテランのジャンカルロ・フィジケラの8位を上まわった。
ダブルポイント獲得で合計31点をポケットに収めるルノー。コンストラクターズ選手権では3位BMWの25点ビハインドで4位。ちなみにBMWと2位フェラーリの間には47点ものギャップがある。(写真=Renault)
ハミルトン人気の影にすっかり隠れてしまったイギリス人、ジェンソン・バトン(写真)は、背中の痛みを訴え、プラクティスではテストドライバーのクリスチャン・クリエンの手を借りたが、予選、決勝とも出場。ホンダは、バトン、ルーベンス・バリケロともに1ストップ作戦をとり、グリッド後方から9、10フィニッシュにこぎつけた。(写真=Honda)
■夏に復活アイスマン
イギリスGPでイギリス人がポールポジションについたのは、1996年デーモン・ヒル以来のこと。ましてやシーズン半ばにチャンピオンシップをリードしている22歳の大型新人が、である。
土曜予選Q3終盤、4強が次々とトップタイムを更新していくなか、しんがりのハミルトンが唯一の1分19秒台を叩き出しポールポジションを獲得すると、サーキットにつめかけた大勢の観客は、母国のニューヒーローに大歓声をあびせた。
イギリス人のみならず、ハミルトンによる史上初の「初母国GP初優勝」を期待したひとは多くいただろう。しかし快晴のレースデイ、自らのミスで2番グリッドに“沈んだ”アイスマンの底力が、その新記録達成を阻んだ。
スタートでトップを死守したハミルトンだったが、アイスマン=ライコネンが独走を許さず、1秒内の攻防が続いた。
先頭2台を視野にとどめる3位アロンソより後ろ、BMWのクビサら中段は、マクラーレン&フェラーリとは別次元での戦い。2強の速さ、強さが突出していることは明らかだった。
突出といえば、ライコネンは前戦フランス以降、持ち前の爆発的なスピードを取り戻してきた感がある。
16周目にハミルトンが最初のピットイン。トップを奪ったライコネンはファステストラップ連発でどんどんタイムを稼ぎ、2周後自身がピット作業を終えるとハミルトン攻略に成功していた。
フェラーリの速さにマクラーレンは即座に反応。アロンソは給油時間を短めにし、ライコネンの前、トップで第2スティントを周回したが、所詮応急処置。フェラーリのペースは他を圧倒していた。
2回目のピット作業を終えれば、ライコネン首位、アロンソ2位、距離をおいてハミルトン3位というオーダー。トップ3はこのままチェッカードフラッグが振られた。
シーズン序盤戦こそハミルトン&マクラーレンが席巻したが、押し返し地点にきて、ワールドチャンピオンのアロンソではなく、もうひとりのタイトル大本命、ライコネン&フェラーリが待ったをかけてきた。
チャンピオンシップで首位を堅持するハミルトンは70点。アロンソは2点縮め58点。チームメイトを抜きライコネンがランキング3位で52点、その1点差でマッサが続いている。
今回、セッティングをつめきれず、チームメイトにも先を越されたハミルトン。ルーキーイヤーで全戦表彰台、初ポール、初優勝、ランキングトップという夢のようなキャリアは、本当の夢でない以上、貫徹することは難しい。
次は7月22日、ニュルブルクリンクでのヨーロッパGPだ。
(文=bg)
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