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第9戦フィンランド、07モデル投入のフォードがワンツーで3連勝!【WRC 07】
(07.08.06)
ニュース
表彰台に並んだ、(左から)2位のヒルボネン、3戦連続の勝利を手にしたグロンホルム、そしてシトロエンのローブ。 フォードを駆る地元フィンランドの2人が1-2フィニッシュをきめた。
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【WRC 07】第9戦フィンランド、07モデル投入のフォードがワンツーで3連勝!
2007年の世界ラリー選手権(WRC)は後半戦に突入。2007年8月2〜5日、フィランドを舞台に第9戦が開催された。
ホストタウンはフィンランドの首都、ヘルシンキから北に約200kmの距離に位置するユバスキラで、周辺の山林にグラベルステージを設定。いずれもハイスピードなレイアウトで、路面コンディションもアスファルトのように固く引き締まっていることから、「フィンランドGP」の異名どおり、序盤からWRC屈指の高速バトルが展開された。
そのなかで素晴らしいパフォーマンスを見せたのが、フォードのエース、マーカス・グロンホルムでニューマシン「フォーカスRS WRC07」を武器に終始コンスタントな走りを披露。17本のステージでトップタイムを叩き出し、今季4勝目を獲得した。
さらにチームメイトのミッコ・ヒルボネンも2位に入賞。フォード勢が07年型モデルで1-2フィニッシュを達成した。
今回から投入されたフォードの新型マシン「フォーカスRS WRC07」。昨年より細部の煮詰めを行っただけとはいえ、他を圧倒するパフォーマンスを見せた。
シトロエン勢は、ローブの3位が限界。好調フォードの牙城を崩すことはできなかった。
■フォードのニューマシンに、ローブもたじたじ
約2ヶ月間のサマーブレイクを経て開催されたWRC第9戦のフィンランドに、BPフォード・ワールドラリーチームは07年型モデル「フォーカスRS WRC07」を投入した。
同モデルはこれまで使用した06年型モデルのアップデート車両で、前後のフェンダーとリアウィングの形状を変更して空力性能を高めたほか、エンジンの軽量化でマシンのバランスを最適化。定評のある足まわりや駆動系ユニットなどはそのままに、細部の熟成を果たした、いわば正常進化バージョンだ。
「細かい変更だけれど、ビッグステップに繋がっている。確実に進化したよ」とグロンホルム。「グラベルでは変わらないが、ターマックでの戦闘力は確実にアップした」とヒルボネンが語るように、両ドライバーともに好感触らしい。
その言葉どおり、グロンホルムが全23ステージ中17本のステージを制して今季4勝目を獲得。さらに、チームメイトのヒルボネンも2位入賞を果たし、フォード勢があっさりと1-2フィニッシュを達成した。
彼ら地元ドライバーに続いてシトロエンのエース、セバスチャン・ローブが「C4WRC」で3位入賞を果たしているのだが、「マシンも完璧だったし、ミスもなかったんだけど、フォードの2台を抑えることはできなかった」と舌を巻く。後半戦は第10戦・ドイツ、第12戦・スペイン、第13戦・コルシカ、第15戦・アイルランドとローブが得意とするターマック戦が主体となっているものの、ヒルボネンによれば、フォーカスもターマックでのパフォーマンスが進化しているだけに、ここでもフォード陣営が主導権を握ることになりそうだ。
なお、4位はスバルのセカンドドライバーとして「インプレッサWRC2007」を駆るクリス・アトキンソン。ストバート・フォードで「フォーカスRS WRC06」を駆るヘニング・ソルベルグが5位に入賞。
以下、今大会よりスバルのサードドライバーとしてインプレッサWRC2007を駆るクサビエ・ポンスが6位、三菱ランサーWRCを駆るウルモ・アーバが7位に付けており、スバル・インプレッサWRC2005を駆るマッド・オステベルグが8位に入賞した。
コーナーを駆け抜けるソルベルグのマシン。次第に順位を落とし、SS15で無念のリタイアとなった。
■スバルのエース、ソルベルグはリタイア
前半戦で苦しい戦いを強いられてきたスバル陣営は、約2か月間のインターバルを利用して精力的にテストを実施した。が、ペター・ソルベルグによれば「まだまだベストの状態じゃない」とのこと。さらにレグ1のスタート後にも予想外のトラブルが続出し、またしても苦戦を強いられることとなった。
「2WDのような状態でどうしようもできなかった」と振り返るように、まずはデフのトラブルに見舞われ、SS2とSS3で7番手タイムと出遅れた。さらに、「オーバーステアが酷くて……」と、SS4でも11番手タイムに低迷する。その後はサービスパークで対策を施し、なんとか復調して5番手でレグ1をフィニッシュしたものの、レグ2のSS14でステアリングとデフのトラブルが再発し、18番手タイムに留まることとなった。
チームは再びサービスで対策を施すものの、続くSS15では20番手に後退。「マシンの状態を調べるために競技の継続を断念することにした」とSWRTのマネージングディレクター、リチャード・テイラーが語るように、ソルベルグは、SS15をフィニッシュした時点でリタイアすることになった。
まさに先行き不安な結果となったものの、STI代表取締役の工藤一郎氏は「このまま何もせずに見ている訳にはいきませんからね。必要な部分はホモロゲーションの申請を行なうなど、ラリージャパンに向けて対応して行きたい」と語った。今後の動向に注目したい。
今季初優勝を手にした、パトリック・サンデルの「ルノー・クリオR3」。
■JRC第4戦はルノーのサンデルが今季初優勝を獲得!
同時開催のJRC(ジュニア・ラリー選手権)第4戦は、パー・ガンナー・アンダーソン、ウルモ・アーバらランキング1位、2位に付けるスズキの両雄が同ラウンドをスキップ。そのため、経験の豊富なマーティン・プロコップ(シトロエン・C21600)が全てのSSを制してレグ1をトップでフィニッシュしたのだが、レグ2のSS14でコースアウトを喫し、エンジンを破損してリタイアすることなった。
この結果、2番手に付けていた06年のJWRC(ジュニア世界ラリー選手権)チャンピオン、パトリック・サンデル(ルノー・クリオR3)がトップに浮上し、最後までポジションをキープして今季初優勝を獲得。同じくクリオR3を駆るカーレ・ピノマキが2位を獲得したほか、ルノー・クリオS1600を駆るミカエル・コシューツコが3位に入賞し、ルノーユーザーが1-2-3フィニッシュを達成した。
(文と写真=廣本泉)
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