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第13戦アロンソ完勝、ハミルトンとの差3点に【F1 07】
(07.09.10)
ニュース
他を寄せつけないペースで圧勝したマクラーレン。好調フェルナンド・アロンソ(右)が今季4勝目をあげ、2位でゴールしたルイス・ハミルトン(左)の3点差に迫った。(写真=Mercedes Benz)
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【F1 07】第13戦イタリアGP、アロンソ完勝でハミルトンとの差3点に
F1世界選手権第13戦イタリアGP決勝が、2007年9月9日、イタリアのモンツァ・サーキット(5.793km)を53周して行われた。
フェラーリの“聖地”でマクラーレンが圧勝。フェルナンド・アロンソが危なげないレース運びで、ポールポジションから今シーズン4勝目を飾った。
ポイントリーダーで僚友のルイス・ハミルトンが2位に入ったことで、ランキング2位のアロンソはポイント差を3点にまで縮め、3年連続のタイトルをぐっと引き寄せた。
3位はフェラーリのキミ・ライコネン。ピット作戦で2位ハミルトンを抜いたものの、ハミルトンの勇敢なオーバーテイクで再び3位に転落、そのままの順位でゴールした。
フェリッペ・マッサはトラブルでリタイアしノーポイント。フェラーリは地元ファンの前で惨敗したばかりか、残り4戦にしてタイトルがいっそう遠のいた。
2強の一角を切り崩さんと奮闘したBMWザウバーのニック・ハイドフェルドが4位、同じくロバート・クビサ5位、中段グループの争いを盛り上げたウィリアムズ・トヨタのニコ・ロズベルグが6位、ルノーのヘイキ・コバライネン7位。
そしてジェンソン・バトンが8位でフィニッシュし、ホンダは今年2度目の得点に成功した。
もう1台のホンダ、ルーベンス・バリケロは10位でゴールした。
トヨタ勢は、予選9位と健闘したヤルノ・トゥルーリが11位完走、ラルフ・シューマッハーは15位だった。
スーパーアグリ・ホンダは、アンソニー・デイヴィッドソンがグリッド同順位の14位、佐藤琢磨はひとつポジションをあげ16位でレースを終えた。
スパイカー・フェラーリの山本左近は予選最後尾22位から20位で完走した。
2番グリッドのハミルトンは、スタートで後方のフェリッペ・マッサを牽制しながらアロンソを追った。勢いづくマッサに一瞬2位の座を奪われそうになるが、1コーナーのタイトなシケインをショートカットぎみにこなし、なんとかポジションを守った。(写真=Mercedes Benz)
マクラーレンにとっては敵地モンツァで初めての1-2フィニッシュ。コース外での“雑音”も、彼らのペースを落とすきっかけにはならず。(写真=Mercedes Benz)
■好調マクラーレン、アロンソに一日の長
週末を通じ、マクラーレンは圧倒的なスピードで他を寄せつけなかった。
なかでもアロンソの照準はぴたりと勝利に定められ、セットアップに苦しむハミルトンを尻目に、予選でポールポジションを獲得、スタートを決め、そして危なげないレース運びで貫禄勝ちをおさめた。
いっぽうのハミルトンは、フロントローからのスタートが完璧といえず、背後のマッサに2位の座を奪われそうになる。シケインをショートカットぎみに抜けなんとかポジションを守ったものの、この日のアロンソには一日の長があった。
首位アロンソと2位ハミルトン、タイトルを争う両者にとっては両者のポジションとポイントのみが気になるファクターだ。
ランキング2位のアロンソはとにかくハミルトンの前で得点しなければならず、また今回アロンソに先行を許したポイントリーダーのハミルトンにとっては被害を最小限に食い止めることが最優先課題となった。
しかし、ハミルトンのミッション――2位をキープしゴールすること――に一瞬、黄色信号がともった。
メカニカルトラブルで早々に戦列を去ったマッサにかわり、3位を走行していたライコネン。ペースでマクラーレンにかなわないのならと、1ストップ作戦に打って出たのだ。
重いマシンで虎視眈々と周回を重ねるライコネン。40周目にハミルトンが2度目のピット作業を終えると、順位は逆転しフェラーリが2位にジャンプアップしていた。
3位に落ちたハミルトン。このままだとアロンソとの点差が僅か1点になってしまう……43周目、スーパールーキーは、1コーナーでライコネンの脇をかすめオーバーテイクを敢行。鬼気迫る勢いで2位の座を奪還した。
これにより、GP出走100戦を過ぎたアロンソにとってはイタリアGP初優勝、マクラーレンは敵地で初の1-2フィニッシュを達成したのだった。
フェラーリは地元で完敗。マッサ(手前)は3位走行中トラブルでリタイア。キミ・ライコネン(奥)は、トップの2台から30秒近く遅れ3位でゴールした。(写真=Ferrari)
下位グループで苦しむホンダにとって、ジェンソン・バトンの8位入賞は上出来な結果。ニコ・ロズベルグとの接戦などを披露し、フランスGP以来のポイントを手に入れた。(写真=Honda)
■スポーツと政治の狭間
気運高まるアロンソはポイント89点、なんとか被害を小さく食い止めたハミルトンは92点というチャンピオンシップテーブル。
差は5から3点にまで縮小し、2007年シーズンは残り4戦に突入する。
ライコネンは74点でトップの18点後方。無得点のマッサにいたっては69点で23点ビハインドと、フェラーリにとってはタイトル獲得がいよいよ困難な状況に。頂点決戦は、事実上マクラーレンの2人に絞られた。
チャンピオン対ルーキーで争われる白熱のチャンピオンシップ……といいたいところだが、実はいま、きな臭い空気にパドックは包まれている。
シーズン途中から持ち上がった、フェラーリからマクラーレンへ極秘情報が流れたとするスパイ疑惑。F1でもっともクリーンなチームを自負するマクラーレンに向けられた疑いの目。特にフェラーリの地元イタリアではあからさまなマクラーレン・バッシングが目立ち、このGPウィークエンドに、イタリアの司法当局はマクラーレンに取り調べの告知文を送りつけるほど事態は過熱している。
今週木曜日、国際自動車連盟(FIA)はスパイ疑惑の公聴会を開く。
現時点で事実はまだ判明していないが、もし、この疑惑が事件として成立した場合、かりにマクラーレンのドライバーどちらかが獲得したタイトルが汚される、ということはあるのだろうか?
スポーツと政治の狭間で揺れるF1サーカス。争いはコート(法廷)ではなく、コース上で行われるべきもののはずなのだが。
次は名うてのドライバーズサーキット、スパ・フランコルシャンでのベルギーGP。決勝レースは9月16日だ。
(文=bg)
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