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第13戦コルシカは、母国ラリーのローブ&シトロエンが制覇!【WRC 07】
(07.10.15)
ニュース
母国ラリーで勝利を手にした、ローブのシトロエンC4WRC。
■
【WRC 07】 第13戦コルシカは、母国ラリーのローブ&シトロエンが制覇!
2007年の世界ラリー選手権(WRC)第13戦「ラリー・フランス」が、2007年10月12日〜14日、フランス領のコルシカ島を舞台に開催された。ホストタウンは島南東部の港町、アジャクシオ。その周辺の山岳地帯にステージが設定された。例年どおり、激しいアップダウンを持つテクニカルなターマックだ。
そのなかで終始コンスタントな走りを披露したのが、シトロエンのエース、セバスチャン・ローブ。「C4WRC」を武器に15SS中、9本のステージでベストタイムをマーク。母国イベントを制し、今季7勝目を獲得した。
一方、WRC初参戦で注目を集めた「スズキSX4」は、レグ1で水温系の警告ランプが灯り自主的にマシンを止め、レグ2でもインジェクターとのトラブルが発生しその日の走行を断念。さらに、レグ3でもギアボックストラブルに見舞われるなど、ハプニングが続出したものの、再出走システムにより31位でフィニッシュ。目的の“完走”を果たしている。
スズキ初のWRカー「SX4WRC」。順位は振るわないながらも、完走を遂げた。
■初参戦のスズキSX4は、31位フィニッシュ!
第13戦のコルシカで最も注目を集めていたのが、スズキ初のWRカー「SX4WRC」だ。
2006年2月のジュネーブショーで発表され、国内外でテストが行なわれてきたこのマシンが、ついに伝統のターマック戦に登場。地元フランス出身の地元ドライバー、ニコラ・ベルナルディのドライブでデビューを迎えた。
「見た目の印象はプジョー206WRCに似ているよね」とフォードのエース、マーカス・グロンホルムが語るようにマシンは極めてコンパクト。スズキスポーツの車体設計部、阪口真一氏によれば「SX4はスーパー1600のスイフト同様にトールボーイなんですけど、オーバーハングが短いのでマスの集中化が図りやすかった」とのことだ。
もちろん、エクテリアも徹底的に空力性能が追求されており、レイガー製の足まわりも、ステアリングを握るベルナルディによれば「今回はテスト参戦だから50%ぐらいしかプッシュしていないけど、フィーリングは悪くない」とのこと。
さらに、エンジンに関してはスーパー1600とパイクスピークの技術を採用。技術的な部分で新しいアイデアはないものの、バランスの高い仕上がりとなっている。当然、その走りが注目されていたのだが、12日のレグ1でいきなりトラブルに見舞われることとなった。
数多くのギャラリーがステージに溢れ出したことから、SS1がキャンセルになるなど予想外のハプニングで幕を開けるなか、ベルナルディの駆るSX4はSS2で15番手タイム、SS3で11番手タイムをマーク。尻上がりにペースを上げていた。が、SS4でペースダウン。 「スタート直後から水温の警告ランプがついていた」「なんとか走り切ったけど、リスクを避けて走行は断念した」と、SS4をフィニッシュした段階でマシンを止めることになった。
波乱含みの幕開けだが、スズキ陣営はレグごとにポイントがつく「スーパーラリー・システム」を利用して、翌13日のレグ2で再出走。SS7で16番手、SS8で14番手タイム、SS9で12番手タイム、SS10で13番手タイムをマークするなど順調な走りを見せていた。しかし、SS11へ向かうリエゾン区間でまたしてもストップ。今度はインジェクターのトラブルで走行を断念した。
予想外のハプニングが続出したスズキ陣営だが、14日のレグ3でも再出走を果たし、SS13で11番手タイム、SS14で10番手タイムをマークする。が、「SS15で急にギアボックスがおかしくなった。とにかくフィニッシュすることだけを考えてドライブしたよ」とベルナルディが語るように、SS15はトップから1分1秒差の13番手タイムに低迷。続くSS16はトップから約1分48秒差の14番手タイムに留まり、注目のデビュー戦は31位でフィニッシュすることになった。
「今回は勝つチャンスがなかった」(グロンホルム)とはいえ、2位フィニッシュのフォード・フォーカス。
スバル勢は、ペター・ソルベルグ(写真)の5位フィニッシュが最高位。
■ローブが7勝目を獲得! グロンホルムがランキング首位を堅守
さて本戦。SS3でフォードのセカンドドライバー、ミッコ・ヒルボネンがクラッシュを喫し、レグ1を脱落するほか、レグ2のSS11ではOMVクロノスでシトロエン・クサラWRCを駆る4番手のフランソワ・デュバルがギアボックとブレーキのトラブルに見舞われてSS12のフィニッシュ直後にリタイアするなど、第13戦のコルシカはサバイバルラリーとなった。
そのなかで、終始安定した走りを見せていたのだが、シトロエンのエース、セバスチャン・ローブだった。 SS2、SS3はフォードのエース、マーカス・グロンホルムにベストタイムを奪われたものの、SS4、SS5、SS6と連取し、レグ1をトップでフィニッシュ。翌日のレグ2でもシトロエンC4WRCを武器に6本中5本のステージを制してリードを拡大した。レグ3では「マーカスのスプリットタイムをチェックしながら、自分のタイムをアジャストしていた」と、余裕を見せるほど。母国イベントでローブが今季7勝目を獲得した。
「今回は勝つチャンスがなかった」と語ったグロンホルムも、フォード・フォーカスRSWRC07で2位入賞を果たし、ランキング首位をキープ。とはいえ、トップのグロンホルムと2番手のローブとの差はわずか4ポイントという接近戦で、次戦のラリージャパンは激しいバトルが展開されることになりそうだ。
なお、3位はシトロエンのセカンドドライバー、ダニエル・ソルドで、シトロエンが1-3フィニッシュを達成した。 最後まで熾烈なバトルを見せていたストバート・フォードのヤリ-マティ・ラトバラとスバルのエース、ペター・ソルベルグのポジョン争いはソルベルグの猛追を交わしたラトバラが4位に入賞。レグ1でアンダーステアに苦戦したソルベルグが5位でフィニッシュしている。
JRCタイトルをきめ、笑顔を見せるパー-ガンナー・アンダーソン。
■JRCはプロコップが今季2勝目、4位のアンダーソンが王者に!
パー-ガンナー・アンダーソンVSウルモ・アーバのスズキの両雄のタイトル争いが注目を集めたJRC(ジュニア・ラリー選手権)第7戦では、コルシカの参戦経験を持つアーバがSS3、SS4、SS5を制し、レグ1をトップでフィニッシュ。シトロエンC2スーパー1600を駆るマーティング・プロコップが続き、初のコルシカ参戦となるアンダーソンが3番手となった。
が、翌日のレグ2では同ポイントでランキング首位に並ぶ2台にハプニングが発生。トップを快走するアーバがSS8でクラッシュしたほか、3番手につけていたアンダーソンも同ステージでパンクし、大きく後退することとなった。なんとかアンダーソンは5番手でレグ2をフィニッシュするものの、アーバはそのままリタイアに……。結局、アンダーソンがレグ3でも安定した走りを披露し、4位でフィニッシュ、04年以来となる2度目のタイトルを獲得した。
レースのほうは、レグ2でトップに浮上したプロコップがポジションを守り抜き、今季2勝目を獲得。ルノー・クリオS1600を駆るヨセフ・ベレスが2位、シトロエンC2-R2を駆るヨアン・ボナトが3位で表彰台にあがった。
(文と写真=廣本泉)
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