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往年のルマンが富士にやってきた(前編)
(07.11.14)
ニュース
パドックに設けられたアウディ・パビリオンには、最新のR8と並んでアウディ・スポーツの原点であるV16スーパーチャージド・ユニットを積んだ戦前のグランプリカー「アウト・ウニオン・タイプC」が展示されていた。
■
往年のルマンが富士にやってきた(前編)
2007年11月10日、11日の2日間、富士スピードウェイで「ルマン・クラシック・ジャパン2007」が開催された。
クラス1でブッちぎりの速さを見せた1933年「ブガッティT51」。フランスからのエントリーで、若いドライバーによれば「祖父が買ったクルマ」とか。レストアされておらず、年輪を重ねた本物だけが持つオーラを放っていた。総合結果はクラス3位。
2日間にわたって激しいバトルを繰り広げた、クラス2の1963年「アルピーヌM63」(ナンバー49)と1964年「ポルシェ904カレラGTS」(91)。総合結果は49がクラス10位、91が11位。
■46台がエントリー
モータースポーツの聖地のひとつに数えられるフランスのサルト・サーキット。ルマン24時間耐久レースの開催地として名高いこのコースで、2002年に第1回が開催されたのが「ルマン・クラシック」だ。初回にもかかわらず300台以上のエントリーを集める盛況ぶりで、以後隔年で開催され、いまや欧州を代表するヒストリックカーレースのひとつとなっている。
「ルマン・クラシック・ジャパン」はその名のとおり本国の「ルマン・クラシック」の日本版として、2005年10月に山口県のMINEサーキットで第1回が開かれた。その際に今後は偶数年はフランス本国、奇数年は日本で実施するとアナウンスされたとおり、今年は第2回が富士スピードウェイに場所を移して開かれたわけである。
レギュレーションは本国版に準じており、参加が認められる車両は1923年から79年の間にルマン24時間耐久レースに出場した車両および同一形式のモデルで、FIAが発行するHTP(ヒストリック・テクニカル・パスポート)を所持していることが原則。出場車両は製造年代別に4つのクラスに分けられれ、クラス別の台数はクラス1(1923〜39)が9台、クラス2(1949〜65)が16台、クラス3(1966〜71)が13台、そしてクラス4(1972〜79)が8台の計46台。うち8台は、今回に限って特例により参加が認められた車両だった。
クラス2で(見た目順位の)2位以下を全車ラップ遅れにする激速ぶりを見せつけたのは、スーパーGT選手権などで活躍するベテランのレーシングドライバー、桧井保孝選手が駆る1965年「シェルビー・コブラ」。総合結果はクラス3位。
タイトルスポンサーを務めた高級時計ブランド「リシャール・ミル」代表のリシャール・ミル氏とレーシングドライバーの中野信治選手のペアが走らせた1969年「ローラT70MkIIIB」。クラス3でクラス優勝を果たした。
■ルマンウイニングマシンも参戦
昨年の第3回では出場希望が400台余りの参加枠を越え、主催者によるセレクションが行われたという本国版と比べてしまうと台数的には寂しいが、それでも初回の30台よりは増加。これには会場がMINEから富士に移ったことも寄与しているだろう。海外からのエントリーも5台を数えたが、なかには1972年からルマン3連覇を成し遂げた「マトラMS670」や、やはり3勝を挙げている「ポルシェ936」といった希少なモデルも含まれていた。
決勝レースは、クラス1、クラス2、そしてクラス3と4は混走で、それぞれ40分間にわたって行われた。しかも土曜と日曜の2レース制だから、参加車両は計80分間も走ることになり、立派な耐久レースといえる。順位は第1および第2レースの合計タイムで決定するが、参加車両の年代や排気量によって与えられた係数をタイムにかけるため、見た目では正式な順位はわからない。
(
後編に続く
)
(文と写真=田沼 哲)
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