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2人の日本人F1ドライバーも参加、「トヨタモータースポーツフェスティバル2007」
(07.11.27)
ニュース
サインボードを掲げた小林可夢偉を中心に揃った出場全選手。
■
2人の日本人F1ドライバーも参加、「トヨタモータースポーツフェスティバル2007」
2007年11月25日、静岡県小山町の富士スピードウェイで、恒例のファン感謝イベント「トヨタモータースポーツフェスティバル2007」が開かれた。
入場者数は約3万人、ほぼ満員のグランドスタンドを富士山が見下ろす。
ヤマハの協力によりホームストレートで行われたトライアルのデモンストレーション。ウィリー、ジャックナイフ、壁上りなどの技を披露。
■トヨタモータースポーツの今がわかる
文字どおり雲ひとつない青空に、雪をいただいた富士山がくっきりと映える。風はほとんどなく11月下旬とは思えない暖かさで、グランドスタンドに詰めかけた観客の多くも、上着を脱いでいる。その光景を見て「ああ、今日が9月30日(F1日本GP開催日)だったら……」と思っている関係者もいたのではないだろうか。「トヨタモータースポーツフェスティバル2007」は、そんな最高のイベント日和の下で開催された。
1957年、初代「クラウンRSD」による豪州一周ラリー参戦から始まったトヨタのモータースポーツへの挑戦の歴史が、今年で50周年を迎えたことを、年頭からトヨタは広く国内外にアピールしてきた。たとえば毎年6月に英国グッドウッドで開かれている最大級のヒストリックモータースポーツイベント「フェスティバル・オブ・スピード」や、9月に東京・お台場で開かれた「モータースポーツジャパン2007」では歴代マシンを展示、デモランも行っている。そして同じく9月の30日には、ホームコースとなった富士スピードウェイでの「F1日本グランプリ」が30年ぶりに実現した。この「トヨタモータースポーツフェスティバル2007」は、その記念すべき年を締めくくるイベントといえるが、プログラムの内容は過去のヒストリーよりも現在および未来にスポットを当てているようだった。
協力関係にあるヤマハのライダーを含む出場全選手が紹介されたオープニングセレモニーで、もっともフィーチャーされていたのは、来季トヨタF1のサードドライバーを務める小林可夢偉と、ウィリアムズ・トヨタの正ドライバーとしてF1にフル参戦する中嶋一貴のフレッシュコンビ。その2人をいわば露払いとして登場した、2005年からトヨタF1チームを牽引してきたヤルノ・トゥルーリが今季のF1マシン「TF107」のエグゾーストサウンドをフルコースに轟かせ、イベントは幕を開けた。
トゥルーリの「TF107」(前)、可夢偉の「TF106」による「F1スペシャルランデブーラン」。
ランデブーランを終え、グランドスタンドの観客の声援に応えるトゥルーリ(左)と可夢偉。
3台のスープラと2台のアリストによる「ドリフトエクストリーム」。これはまだ序の口だが、この後盛大なタイヤスモークが上がって何も見えなくなってしまった。
■トゥルーリのお墨付きをもらった可夢偉
フルコース上における主なプログラムは、F1をはじめとするマシンのデモラン、模擬レース、トップドライバーによるサーキットタクシー、サーキットサファリ、そしてドリフトエクストリームなど。ジムカーナコースではヴィッツを使ったジムカーナ体験、ショートサーキットでは「トップガン」こと最上級の腕を持つ開発ドライバー、およびプロのドリフトドライバーが操るマシンの同乗体験などが実施された。またパドックエリアではドライバーのトークショー、タイヤ交換体験、カート体験などのプログラムが用意されていた。
このうちメインイベントは、やはりF1のデモラン。今回は「スペシャルランデブーラン」と称して、トゥルーリが「TF107」、可夢偉が「TF106」を同時に走らせた。数周にわたるランデブーランの後、ホームストレート上でお約束のドーナツターンをキメて、ほぼ満員のグランドスタンドから拍手喝采を浴びた両選手は、マシンから降りてガッチリと握手。可夢偉についてコメントを求められたトゥルーリは「これだけF1マシンを操れるんだから、何も心配はない」と語った。
F1のデモランに負けず劣らずグランドスタンドを沸かせたのが「ドリフトエクストリーム」。ドリフト出身で、現在はスーパーGT選手権などで活躍する織戸学、谷口信輝ら5人のトップドリフターによる妙技の連発と激しいタイヤスモークに、観客は大興奮。
スーパーGT選手権を戦った5台のレクサスSC430(GT500、写真)と3台のMR-S(GT300)による模擬レース。
観光バスにからむ暴走族? 違います! サファリパークの猛獣見物のごとく、バスからスーパーGTのフリー走行を眺める「サーキットサファリ」。
ピットビル3階に展示されていたヒストリックマシンの一部。手前からトヨタ7、スポーツ800、トヨタ2000GT、クラウンRSD。
■50周年らしさに欠けた
残念だったのは、先に記したようにモータースポーツ参戦50周年の記念すべき開催でありながら、ヒストリックマシンのデモランがまったくなかったこと。豪州ラリー仕様のクラウンRSDをはじめ、耐久仕様の「スポーツ800」「トヨタ2000GTスピードトライアル仕様」「トヨタ7」。WRCのチャンピオンカーである「セリカGT-Four」、ルマンで活躍した「TS020」など10台以上の歴代のマシンが展示されており、往年のチームトヨタのドライバーも顔を揃えていただけに、「走る姿が見られない」という落胆は、個人的には小さくなかった。
歴代マシンを走らせ、さらに現在アメリカでNASCARシリーズに参戦している「カムリ」や「タンドラ」が加わりでもしたら、それこそ「挑戦と創造の50年」の集大成となるすばらしい歴史絵巻が展開できたのに、などというのは、部外者の身勝手な夢想にすぎないのだろうか。
(文と写真=田沼 哲)
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