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「トヨタ・プリウス」北米で17万台の大ブレイク!
(07.12.21)
ニュース
「トヨタ・プリウス」は、初代が1997年、現行型の2代目は2003年にデビュー。2004年には北米カー・オブ・ザ・イヤーを受賞した。
なお、トヨタのハイブリッド車生産台数は2007年5月、国内外合わせて累計100万台を突破した。
(写真=トヨタ自動車)
■
「トヨタ・プリウス」北米で17万台の大ブレイク!
アメリカでいま、トヨタのハイブリッド車「プリウス」が売れている。2007年1月〜11月の販売総数は、16万7009台。月間8000台ペースで売れているから、今年はトータルで17万台を超えるのは間違いない。
ちなみに、昨年は9万7680台。約74%もの驚異的な伸びである。
北米トヨタの稼ぎ頭は、「カムリ」。2007年1〜11月の販売総数は43万4277台(トータル予想は47万台)、続いてカローラが34万2808台(同37万台)。今年のプリウスは、カムリ、カローラに次ぐ主力車種へとジャンプアップしたといえる。
どうしてプリウスがこれほどまでに売れるのだろうか? 理由を考えてみよう。
■理由その1:「ガソリン高」
日本と同様にアメリカでも、原油価格(ニューヨーク先物市場/WTI値)高騰のあおりで、ガソリン一般小売価格は高止まりの状況が続いている。
その価格は、地方税率などにより、全米各地域で差がある。カリフォルニア州でレギュラーガソリンは3.20ドル/ガロン(約96円/リッター)、テキサス州では同2.70ドル/ガロン(約80円/リッター)。これでも日本より大分安く感じるが、過去6年で約3倍に跳ね上がっているのだから堪らない。
こうしたガソリン高の御時世、庶民のなかに低燃費車志向が着実に芽生えている。
■理由その2:「認知度の高まり」
2007年11月のLAモーターショーでは、「キャデラック・エスカレードハイブリッド」「シボレータホハイブリッド」「GMCユーコンハイブリッド」「シボレーシルバラードハイブリッド」「サターンアローラハイブリッド」「クライスラーアスペンハイブリッド」……と、大きなアメ車に、あきれるほどのハイブリッドモデルが追加された。
また、「フォードエスケープハイブリッド」「トヨタハイランダーハイブリッド」などは、ニューヨークなどのタクシーとして既に活躍している。
「プリウス」が北米上陸した当初、アメリカ庶民は「これって、特殊なクルマなんでしょ?」といった見方をしていたものだ。しかし、ハイブリッドシステムに関して、これほどアメリカのビッグ3が関わってくると、各社によって仕様は違えど「“ハイブリッド”って、普通のクルマなんだ」と、意識も変わってくるのだ。
アメリカのハイウェイをゆく「プリウス」。
■理由その3:「過度な期待の払拭」
日本ではほとんど報じられていないが、北米の2008年モデル(07年秋以降発売分)から、日本の10・15モード燃費値に相当するEPA(連邦環境保護局)の燃費計測方法が変った。
ハイスピード、急加速、エアコン始動状態、低温での走行(摂氏-7度)などが追加され、実走行により近い状態になった。そのため、全メーカーのすべてのクルマ(EV車、燃料電池車を除く)の数値は2007年モデルよりも大きく低下した。 プリウスは、「CITY(市街地走行)/HIGHWAY(高速走行)」の2種類で計測される燃費が、リッターあたり「25.5km/21.7km」から「20.4km/19.1km」に変更された。
これまで全米各地の消費者団体などから、プリウスを含めたハイブリッド車に対して、「実燃費と当局の計測値が大きく離れているのは違法行為だ!」という声があがっていたが、新しいEPAにより、そうした声も静まるものと予想される。ハイブリッド車に対する過度な期待は払拭され、好意的に見られるようになった。
以上のような条件が合わさって、プリウスは、いまアメリカで引く手あまただ。
日本には、フルモデルチェンジ後に急劇に販売が伸びる、いわゆる「新車効果」があるが、アメリカでは6年〜8年の(商品としての)クルマのライフサイクルの間で販売数のアップダウンが少ない。モデル末期に近かろう現行型プリウスだって、アメリカ庶民はモデルチェンジのタイミングなど気にしていないのだ。
まもなく2008年。プリウスはまだまだ販売数が伸ばす可能性がある。
(文=桃田健史(IPN)/写真=桃田健史、トヨタ自動車)
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