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第2戦、新星ラトバラが初優勝! フォードが表彰台独占【WRC 08】
(08.02.11)
ニュース
初優勝を喜ぶ、ラトバラ/アンティラのペア。最年少記録更新の栄誉も手にした。
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【WRC 08】第2戦、新星ラトバラが初優勝! フォードが表彰台独占
2008年の世界ラリー選手権(WRC)は早くも第2戦に突入。2月7日から10日まで、スウェーデンの首都、ストックホルムから西へ約350kmの距離に位置するカールスタッドを舞台に“伝統のスノー戦”「スウェディッシュ・ラリー」が開催された。
今季は積雪量が少なく、ほぼグラベル状態となるなか、フォードのセカンドドライバー、ヤリ-マティ・ラトバラが序盤からラリーを支配。エンジントラブルに見舞われたシトロエンのエース、セバスチャン・ローブを尻目に、このフォードの新星が初優勝を獲得した。2位はフォードのエース、ミッコ・ヒルボネンで、フォードのカスタマーチーム、ストバート・フォードのジジ・ガリが3位に入賞。フォード勢が表彰台を独占した。
初優勝に向けて快走する、ラトバラのフォード・フォーカス。
整備中の愛機を見守るローブ。第2戦はリタイアに終わった。
ジジ・ガリ(写真)は、3位に入賞。
■ラトバラ、最年少優勝記録を更新
予感はあった。しかし、こんなに早く実現するとは思わなかった。フィンランドの若手No.1と称される弱冠22歳のラトバラがスウェディッシュを舞台にWRCで初優勝を獲得。この結果、ヘンリ・トイボネンが1980年のRACラリー(現在のラリーGB)で記録した最年少優勝記録の24歳を大幅に更新した。
ラトバラは2006年のPWRC(プロダクションカー世界ラリー選手権)で頭角をあらわし、2007年はストバート・フォードでWRCにステップアップ。第15戦のアイルランドで3位入賞を果たし、初の表彰台を獲得した。その実積が高く評価され、今季はフォードの一軍チームに大抜擢。一発のスピードに関してはエースのヒルボネンを凌ぐことから、課題の安定性さえ身につけば、初優勝も時間の問題と思われていたのだが、その記念すべき瞬間が早くも2戦目に訪れた。
シトロエンのエース、ローブがデイ1でクラッチ、デイ2でエンジンのトラブルに見舞われてリタイヤするなどライバルの脱落に恵まれた面もあるにせよ、最大の勝因はデイ1で見せた猛チャージに違いない。ラトバラはローブを抑えて6連続でSSベストをマーク。そして、そのチャージが焦りに繋がったのか、ローブはSS4でコースアウトを喫し、クラッチを破損することになった。
ミハエル・シューマッハーが引退し、ルイス・ハミルトンが登場したF1と同様に、引退したマーカス・グロンホルムに代わって新たなスターがWRCにも登場した。このまま勢いに乗ることができれば、ラトバラが5連覇を狙うローブの対抗馬になるだろう。
なお、2位入賞はヒルボネンで、元三菱ワークスのガリが3位に入賞。「シリーズ序盤はマシンに慣れるために、まったくプッシュはしていない。中盤戦から全開で攻めていくよ」と語っているだけに、最強のプライベーター、ガリもまたトップ争いを左右するキーマンになりそうだ。
ソルベルグの「インプレッサWRC2007」。足まわりのセッティングに悩まされながらも、4位でフィニッシュした。
こちらは、ガルデマイスターのSX4。
■スバル、スズキとも課題が残る日本勢
一方、注目の日本勢に関してはスバルのエース、ペター・ソルベルグが4位に入賞。スズキ勢もエースのトニー・ガルデマイスターが7位入賞を果たし、それぞれにポイントを獲得した。しかし、復活を目指すスバルも、上位進出を目指すスズキもまだまだ多くの課題があるようだ。
まず、開幕戦のモンテカルロに合わせてエンジンと足まわりを熟成するなど「インプレッサWRC2007」の改良を行ってきたスバル陣営だが、またしてもダンパーのセッティングに苦戦。昨年と同様にペターは「ノーグリップ、ノートラクション」を連呼し、セカンドドライバーのクリス・アトキンソンはデイ1でコースアウト。上位戦線から大きく後退した。
スズキ陣営はセカンドドライバーのパー-ガンナー・アンダーソンがデイ1でエンジントラブルに見舞われてリタイア。開幕戦のガルデマイスターと同様にヘッドガスケットのトラブルだった。
両チームとも課題の克服に向けて対策を検討しているようだが、スバル陣営はGRB型のニューモデル「インプレッサWRC2008」の開発に集中するほか、スズキ陣営も次期WRカーのベースになると噂される「SX4S2000」の開発に着手することから、ライフの短い現行モデルに関して大幅なテコ入れは期待できそうにない。スバル、スズキともにしばらくは我慢のラリーが続くのではないだろうか?
雪道を行く新井敏弘のインプレッサ。
ユホ・ハンニネンは、参戦2年目で嬉しい初優勝を手にした。
■PWRCはハンニネンが初優勝、新井は6位フィニッシュ!
同時開催のPWRC開幕戦には2007年のチャンピオン、新井敏弘がハッチバックボディの「GRB型インプレッサ」でエントリー。そのパフォーマンスが注目されていたのだが、「5速、3500rpmでパワーが出ない」と語ったように、終始6〜7番手に低迷した。 同様に、2006年の王者ナッサー・アルアティヤーと昨年のスウェディッシュ・ウイナー、オスカー・スベドルンドらの新型インプレッサも序盤で出遅れ、上位争いから脱落。代わってトップ争いを展開したのが、「三菱ランサーエボリューションIX」を駆るユホ・ハンニネンと「GDB型インプレッサ」を駆るヤリ・ケトマー、そして「プジョー207S2000」を駆るパトリック・サンデルで序盤から三つ巴のタイム争いを展開した。
結果、参戦2年目のハンニネンが初優勝を獲得。今季よりPWRC参戦を開始したケトマーが2位入賞。デイ2でコースアウトを喫したサンデルが3位で表彰台を獲得した。
注目の新井はしぶとく走り抜き、殊勲の6位でフィニッシュした。
(文と写真=廣本泉)
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