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パリダカの舞台は南米へ!? 新たな「ダカール・シリーズ」も
(08.02.14)
ニュース
■
パリダカの舞台は南米へ!? 新たな「ダカール・シリーズ」も
テロの脅威を受けて、完全中止に追い込まれた2008年の「ダカールラリー」(通称パリダカ)。主催団体の「アモリー・スポール・オルガニザシオン(ASO)」は、2008年2月12日、翌2009年の大会は南アメリカのアルゼンチンとチリに舞台を移して開催すると発表した。
予定されるラリーは、2009年1月3日にアルゼンチンの首都ブエノスアイレスをスタート、アルゼンチンからアンデス山脈を越え、チリのアタカマ砂漠、コピアポ砂丘などを通過しながら18日に再びブエノスアイレスにゴールするループコースだ。競技区間6000kmを含む、総走行距離9000kmの行程になるという。また、日程は不明だが、チリのバルパライソが休息日地になる予定だ。
ASOは今年3月中旬からコースの詳細を調査し始める。競技者エントリーの受付は5月15日から。2008年大会にエントリーしていたチームに優先権があり、エントリーフィーも優遇されるとのことだ。
「アルゼンチン―チリ」と明記される新しいロゴマーク。
エチエンヌ・ラヴィニュ氏
■アフリカとは縁切れず
記念の第30回大会を迎えるはずだった今年のパリダカは、アフリカの治安悪化により、スタート前日にまさかの中止が発表された。
完全中止は大会史上初の出来事で、将来の存続を危ぶむ声もあがっていたほど。それだけに、主催団体のASOは、翌週から次大会にむけて奔走。一方で、アルゼンチンの政府観光局とチリ政府はともに大会誘致をアピールした。両者の積極的な歩み寄りがあって、異例の速さで今回の発表に至ったとのことだ。
ASOのパトリス・クレルク社長は、子会社でもあるフランスのスポーツ紙『l'equipe』(レキップ)に、「ダカールラリーは今や1つのブランドだ」「開催場所は、アフリカには拘らない」と、1月中旬の時点で発言していた。しかし、「パリダカ=アフリカ」のイメージが強いだけに、また、ロジスティックや運営の面でも開催地が南米になることを不安視する声もある。
そんなことも考慮してだろう、パリダカの大会責任者エチエンヌ・ラヴィニュ氏は、「ラリーはベース(アフリカ)からは離れざるを得なかったが、そのルーツは変わらない」と強調。「もしアフリカの治安が確保されれば、舞台をアフリカへ戻す意向だ」とも付け加えた。
■もうひとつのラリーがスタート
一週間前の2月4日には、ASOは新たなラリーレイド「セントラルヨーロッパラリー」の開催も発表した。
これは、4月20日にハンガリーのブダペストをスタートし、ルーマニアの山岳地を通過して、ハンガリー西部のバラトン湖に26日にゴールするというもので、7日間の総走行距離は2927km(競技区間=1430km)。パリダカと比較すると走行距離は半分以下だが、テクニカルで難しいコースになるという。
このイベントは、ASOが2009年からスタートさせる予定で数年前から準備を進めてきた「ダカールシリーズ」の初戦に相当する。本家パリダカのほかに、1週間程度の日程で年2〜3戦行われるというものだ。今年の大会の中止を受けて、急遽1年前倒しすることになった。そのため、代替戦としての意味合いが強いため、パリダカ2008年大会のエントラントに優先権があり、書類費の300ユーロ(約5万円)を除いて、エントリーフィーは無料で参戦できる。それ以外の人は、3月1日以降の申し込みが可能だ。
三菱やフォルクスワーゲン、BMWらのワークスチームは、この“代替ラリー”の参戦準備を進めているようだ。しかし、アフリカの砂漠と東欧では地質もレースのタイプも違ってくるため、資金的時間的に可能でも、出場を迷うチームは少なくないようだ。
誕生30年目にして、新境地を迎えたパリダカ。東欧と南アメリカ大会のエントリー数は? コースの難易度は? 三菱の黄金時代は続くのか? 誰も予想がつかないレースが待ち受ける。
(文と写真=野口友莉/YUYU)
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