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カーナビ「イクリプス」2008年モデル5機種が発表、1DINで地デジも
(08.05.12)
ニュース
「AVN978HDTV」
■
カーナビ「イクリプス」2008年モデル5機種が発表、1DINで地デジも
富士通テンのカーナビ「イクリプス」の2008年モデルが5機種発表された。いずれも地デジチューナーを、同梱ではなく内蔵したモデル。1DINインダッシュモデルが2機種、2DINモデルが3機種と、2DINスペースのない輸入車ユーザーに特に喜ばれる1DINモデルを充実させたのがラインナップのポイントだ。ここでは目玉となる1DIN2機種、2DIN1機種の上位3モデルを中心に解説しよう。
「AVN778HD」
1DINの筐体に、VGAモニターをはじめ、DVD/CDスロット、HDD、さらにワンセグ・チューナーが収まる「AVN076HD」。
■1DIN・AVNに地デジ内蔵
イクリプスといえばAVNの先駆者。2DINボディの中にナビ機能だけでなく、オーディオとビジュアル機能を一体化させ、オーディオ・ビジュアル・ナビゲーション=AVNという言葉を浸透させたブランドだ。
しかしここ数年、右にならえとばかりに他社がこぞって同様の2DIN一体式モデルを投入してきたため、イクリプスの独自性に陰りが出てきたのは事実。
そこでイクリプスの新たな方向性として打ち出してきたのが、“1DINのAVN”である。高さ50mmという薄いサイズの中にインダッシュモニター、DVD/CDスロット、それにHDDを押し込み「AVN 075HD」をリリースしたのが2年前。その精緻な小型メカ実装技術には舌を巻いたものだが、いまだに他社から同様のモデルが出てこないのは、いかにまねのできない技術であるかの証といえよう。
そうしたアドバンテージをさらに広げるべく、“1DINのAVN”にさらに磨きをかけたのが今年の「078HD」と「978HDTV」だ。078HDは1DINの筐体の中にワンセグ・チューナーまで押し込んだ1DIN完結型。しかもモニターは07モデルの「076HD」のEGAからさらに飛躍、VGAの採用まで果たしている。
今回の最高峰モデル「978HDTV」は基本的に078HDに準じた内容だが、地デジチューナーがワンセグではなくフルセグに格上げされるのが大きな特徴。しかしさすがにフルセグチューナーを1DINに内蔵というわけにはいかず、独立した1DINボックスに収めらた1DIN+1DINモデル。地デジチューナーが別体となったのは、フルセグの場合、B-CASカードスロットが必要となってその場所を確保するのが大きな理由、それでも合計2DINの中にB-CASカードスロットまで収めているのはイクリプス以外にはない。他社の場合、地デジ内蔵といっても、B-CASカードは専用の別ユニットに挿し込むようになっているからである。この地デジユニットは、モニターと離しての設置もOKなので、ダッシュに1DINスペースしかなくても大丈夫だ。
「黒はより黒く、白はより白く写る」という、ハイコントラストを実現した「Vivid View Processor」の実力を2007年モデルと比較するデモが発表会で行われた。なお、写真はEGA液晶モデルの「668HD」。
■本当のハイエンドはほかにある
「778HD」は2DIN一体型の高級モデル。前述したように2DINボディの中にB-CASカードスロットまで収めた地デジ・フルセグチューナー内蔵モデルである。従来このポジションは「687HD」が占めていたが、残念ながらモニターは精細度の点で一歩劣るEGAだった。それをVGAにグレードアップさせたのが778HDといえばわかりやすい。
しかし778HDをハイエンドと呼ぶ理由はほかにある。今年「高画質」「高音質」を謳うイクリプスは、全モデルとも映像伝送経路をデジタルとし、従来よりにじみのない表示を可能にしている。778HDはさらにVivid View Processorを搭載することで、コントラストが高く、鮮やかで輪郭のくっきりした映像を見せている。VGAモニターとVVプロセッサーの組み合わせは全モデル中778HDだけだ。
音質面では上位3モデルともサラウンド音声が即楽しめる5.1chデコーダーを内蔵、また同時発表されたイクリプス独自のタイムドメインスピーカーの魅力をフルに引き出す専用モードも用意して、AVNの高音質化を図っている。
上位3モデルが内蔵する地デジフルセグチューナーはもちろん4chだが、今回は受信性能を質的に向上させた地デジチューナーを搭載、良好な受信エリアを20%拡大したというのも注目に値する。
携帯電話との赤外線通信により、情報をやりとりする「ケータイリンク」は全機種標準装備。iPod接続ポートも用意される。
■進化したケータイリンク
ナビ機能では07モデルで登場した「ケータイリンク」が改良されて継続採用。これはゼンリンデータコムが提供するPCサイト「its-moDrive」や、イクリプス独自の携帯サイト「モクテキチネット」で探した店舗情報などを、携帯を介してナビに赤外線で通信するというもの。HDD本体を外して家に持ち込んだり、カードメディアに書き込んだりする手間が不要の、スマートな通信手段として注目されており、今回は利便性がさらに高まった。
具体的には、このあたりで○○がないかなぁというとき、ナビの地図上で選んだ地点をQRコードに変えて画面表示。それを携帯がバーコードリーダーで読み込み、モクテキチネットに自動接続し、欲しい施設を探し出す。今度はその地点情報を再びナビに赤外線通信で戻してルート探索に役立てる、などということが可能になった。文字で書くと面倒なようだが、発表会でじっさい操作してみると予想以上にテキパキ操作できるので、実際もけっこう使えるかもしれない。
今回発表された5機種の価格は以下のとおり。なお、978HDTVと078HDは6月上旬、その他3機種は6月下旬に発売される。
●VGAモニター採用機
AVN 978HDTV(1DIN+1DIN、フルセグ):35万7000円
AVN 078HD(1DIN完結、ワンセグ):29万4000円
AVN 778HD(2DIN一体、フルセグ):34万1250円
●EGAモニター採用機
AVN 668HD(2DIN一体、フルセグ):オープン価格(市場想定価格は約25万円)
AVN 558HD(2DIN一体、ワンセグ):オープン価格(市場想定価格は約20万円)
(文=尾沢英彦(『カーナビの達人』編集長))
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