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第7戦カナダGP、クビサ初優勝でBMWワンツー!【F1 08】
(08.06.09)
ニュース
BMWザウバーは、ロバート・クビサ優勝、ニック・ハイドフェルド2位の1-2フィニッシュで、2006年のチーム結成以来待ちに待った初優勝を手に入れた。(写真=BMW)
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【F1 08】第7戦カナダGP、クビサ初優勝でBMWワンツー!
F1世界選手権第7戦カナダGP決勝が、2008年6月8日、カナダはモントリオールのジル・ヴィルヌーヴ・サーキット(4.361km)を70周して行われた。
トヨタのティモ・グロック(写真)は11番手からスタートで順位を落したが、その後セーフティーカー走行中に7位、そして最後は自身最高の4位でフィニッシュした。ヤルノ・トゥルーリも6位で、トヨタは2006年日本GP以来となるダブル入賞にわいた。(写真=Toyota)
波乱含みのレースが展開されるなか、安定した走りを見せたBMWザウバーのロバート・クビサが初優勝。ドライバーズランキングのトップに! また、チームにも初の栄冠をもたらした。
2位もチームメイトのニック・ハイドフェルド。BMWザウバーはワンツーフィニッシュを決め、コンストラクターズランキング2位に浮上。トップのフェラーリまで3ポイント差に迫った。
3位はレッドブルのデイヴィッド・クルタードで、今季初入賞を果たした。
5位、フェラーリのフェリッペ・マッサを挟むかたちで、トヨタ勢が4位(ティモ・グロック)と6位(ヤルノ・トゥルーリ)でフィニッシュ。そろってポイントを獲得した。
これに日本勢のルーベンス・バリケロ(ホンダ)が続き、8位にはSTRフェラーリのセバスチャン・ベッテルが入った。
ドライバーズタイトルを争うマクラーレン・メルセデスのルイス・ハミルトンとフェラーリのキミ・ライコネンは、ピットレーンで接触。そろってリタイアとなった。
ポールシッターのルイス・ハミルトン(写真手前)がトップのまま1コーナーへ。しかしハミルトンはその後、ピット出口で信号待ちをしていたライコネンに追突し、道連れリタイア。(写真=Mercedes Benz)
ハミルトンに追突されたライコネンのマシン。接触直後、ライコネンは「信号、見ろよな」とハミルトンにジェスチャー。(写真=Ferrari)
■“カナディアン・マジック”
セント・ローレンス川の中州にあるこのサーキットでは、時として不思議な力がはたらく。コースにその名を残すカナダの英雄ジル・ヴィルヌーヴ(1978年)にはじまり、ティエリー・ブーツェン(1989年)やジャン・アレジ(1995年)、ルイス・ハミルトン(2007年)には幸運の力が作用し、それぞれこの地で初勝利に歓喜した。
一方、アイルトン・セナ(1989年)やナイジェル・マンセル(1991年)といった、勝利目前でマシンを降りたドライバーは不運のパワーに夢を断たれた。
そして、2007年は大クラッシュによる不運を、2008年は一転し絶頂の瞬間を味わったのが、今回のウィナー、ロバート・クビサだった。
路面がめくれあがるというトラブルに各チームが頭を悩ますなか、予選ではマクラーレンのハミルトンが今季2回目のポールポジションを獲得。フェラーリ勢はキミ・ライコネン3位、フェリッペ・マッサ6位と沈み、かわってクビサがフロントローの一角につけた。
スタートで好発進を決めたハミルトンは、クビサを従えレース序盤をリード。両車のギャップは徐々に開き、昨年同様ハミルトンの1日になるかのように思われた。
事態が一変したのは17周目。フォースインディアのエイドリアン・スーティルがコース上にマシンを止めたためセーフティカーが導入された。ピットがオープンするやいなや、各車雪崩を打って給油・タイヤ交換へ。
トップのハミルトンに次いで2位クビサ、3位ライコネンら同時にピットインするが、すばやい作業でクビサとライコネンが先にピット出口へ向かい、そして2台は並んで急停止した。ピットの信号が赤だったのだ。
コースへ戻れないことに気がつかなかったのが、先を越され焦ったハミルトン。マクラーレンは、赤信号で停止中のライコネンにヒットし、2台はこの時点でレースを終えた。
チャンピオンシップをリードするハミルトンとライコネンが、信号待ちで戦列を離れるというシナリオも、また、“カナディアン・マジック”のなせるわざなのか。
ポーランド人初のウィナーとなったクビサ。昨年の同GPでは大クラッシュ、1年後は一転しポディウムの頂点にのぼりつめた。(写真=BMW)
■バッドラックと無縁
2強のもう一角も不運に見舞われた。マクラーレンのヘイキ・コバライネンは、予選7位からタイヤのグレイニングに足を引っ張られ、セーフティカー中のピットインでは先に入ったハミルトンの作業待ちで遅れ、ポイント圏外の9位でゴール。またフェラーリのマッサも、給油リグの不備で出遅れ上位争いに食い込めず、5位でチェッカードフラッグを受けた。
さまざまなバッドラックと無縁だったのが、クビサとBMWザウバー勢だった。前述のセーフティカーの混乱後、ピット作業をしていないニック・ハイドフェルドがレースをリード。そしてピット作業を終えたリーディングドライバーはクビサだ。チームメイト同士、作戦を異にしながら優勝を目指し、クビサに軍配があがった。
2006年のBMWザウバー設立以来待ちに待った初優勝は、初のポーランド人ウィナーによりもたらされた。しかも1-2フィニッシュというこれ以上ないリザルトで。
このチーム唯一の不運は、手柄を奪われたドイツ人ドライバー、ハイドフェルドの表情に見え隠れしていた。
この週末、体調不良に苦しんだホンダのルーベンス・バリケロ(写真)は、モナコに次いで2戦連続ポイント獲得の7位完走。ジェンソン・バトンは終始セットアップに苦しみ11位でゴール。(写真=Honda)
■BMWの脅威
チャンピオンシップの上位2人が無得点に終わったことで、クビサが42点でポイントリーダーに躍り出た。ハミルトンとマッサが38点、ライコネンが35点というオーダーだ。
コンストラクターズタイトル争いは、フェラーリが73点でトップのまま。しかしBMWが70点で2位、3位マクラーレン(53点)との間に溝ができつつある。
BMWとクビサの1勝が、たんなるフロックとして片付けられないという意識は、マクラーレンとフェラーリにあるはず。クビサは、リタイアに終わった開幕戦以外、6戦中4戦で表彰台に立ち、残り2戦は4位というコンスタントな順位でポイントを稼いでいる。チャンピオン争いに必要不可欠な安定感が、そこにある。
次戦は6月22日、フランスGPだ。
(文=bg)
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