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ルマン開幕! 今シーズンの見どころは……?【ルマン 08】
(08.06.12)
ニュース
No.16、17 PESCAROLO SPORTチームのドライバー集合写真。写真一番右端が、日本のレースでも活躍中のブノワ・トレルイエ。
■
【ルマン 08】ルマン開幕! 今シーズンの見どころは……?
今年も伝統的な一戦、ルマン24時間耐久レースのシーズンがやってきた。 2008年6月8、9日の2日間は、毎年恒例、ルマン市中心部ジャコバン広場での公開車検。週末の“本番”に向けて、サーキットはもちろん、ルマン市全体が、恒例の“お祭り”ムードに包まれた。
先週末まで肌寒い天候に見舞われたルマンだが、ルマンウィーク開幕とともに初夏の暑さが訪れた。まぶしい陽射しのなか、次々と車検が進む傍ら、ドライバーたちは選手受付に現われる。
幾人かのドライバーにコメントを求めてみた。
地元フランスのファンが首を長くして待ちわびたTEAM PEUGEOT TOTALのマシン。ジャコバン広場にトランポが到着後、ゲートが開くや、一斉に人だかりができた。
人垣の中で話しこむのは、最多勝を誇るT・クリステンセン(写真右)と、ルマンでの初優勝を狙うJ・ヴィルヌーヴ。
■今年も「アウディ対プジョー」に注目!
まずは、先日のテストデーでトップタイムを叩き出したS・サラザン。No.8の「プジョー908 HDi FAP」をドライブ、13km強の特設コースで3:22.222をマーク。
去年のポールタイムを4秒も上まわる速さを見せつけ、優勝に向けて最高の一歩を踏み出した。そのサラザンに、さらなる最高速ラップの可能性を聞いてみた。
「テストデーでのタイムは、クルマのバランスも、路面のコンディションも、ドライビングもすべて最高の状態だったんだ」「予選のタイム? わからないね。(テストデーは不安定な天候だったが)気温が上がる可能性も高いし、コンディション次第さ」
さらりと受け流すサラザンだが、実はテストデーで最速タイムをマークしたのは、決勝用タイヤ。つまり、予選でアタック用タイヤを装着すれば、再びコースレコードを更新する可能性は十分にあるのだ。
さらに、12年ぶりに参戦するA・ブルツも頼もしいパートナーとなるはず。現在ホンダのF1テストドライバーでもあるブルツだが、ルマンとの相性はバツグンだ。 なにしろ過去に初参戦、初優勝を、しかもルマン史上最年少で達成しているのだから(1996年/TWRポルシェ)!
そのブルツも「12年ぶりのル・マンだから何もかも変わってしまった」とコメントしつつも、「このレースに戻ってきたのは、当然勝つため。100%の力を出して優勝する」と力強い。
一方のライバル「アウディ」は、3連覇に向けて虎視眈々。真っ先にディーゼルエンジンでの参戦に取り組んだ先駆者は今回、次世代バイオフューエルユニットを投入する。ルマン初の試みだ。
エンジン開発責任者であるウルリッヒ・バレツキー氏は、「エンジンサイズは去年と比べややコンパクトになった。燃費はまだ予選の様子を見てみないとはっきりしないね」と謙遜するが、どうやら燃費向上は見込めそうだ。
毎年、3台のマシンを投入するアウディに対し、今年はプジョーも3台体制を確立。まさにガチンコ勝負となることだろう。
童夢は日本人ドライバー3選手を揃えてニューマシンDOME JUDD S102で参戦。
歴史あるルマンのイベントに挑む東海大学のNo.22 TOKAI UNIVERSITY-YGK POWER。
■日本からもツワモノが参戦
日本からのドライバー&チームとしてはSUPER GTのトップドライバー3人(伊藤大輔、立川祐路、片岡龍也)が集結するNo.11「童夢ジャッドS102」が注目株。また、GT300でトップ争いを見せるCars東海ドリーム28の高橋一穂、加藤寛規は、“ミスター・ルマン”として名高い寺田陽次郎を迎え、No.24「クラージュ無限」を駆る。
さらに、東海大学の学生が主体となってチームを編成するNo.22「クラージュ・オレカYGK」は、黒澤治樹、ベテランの鈴木利男、影山正美と、ルマン経験者がステアリングを握る。
全日本選手権フォーミュラニッポン、SUPER GTで活躍する外国人ドライバーも見逃せない。
B・トレルイエ(PESCAROLO SPORT)とL・デュバル(TEAM MATMUT ORECA)の両名が母国フランスでの凱旋レースを迎える。所属はそれぞれフランスチーム。母国語でのコミュニケーションでストレスフリー。ともに出身地がルマンに近いこともあって、すっかりリラックスムードだ。ルマンデビューのデュバルは、「まだまだ学習中」といいながらも、先のフォーミュラニッポンで久々の優勝を果たし、最高のコンディションでルマンに戻ってきた身。ここでもそのいい流れに乗りたいはずだ。
公開車検を終え、ルマンは11、12日には公式予選を迎える。両日ともに午後7時からと午後10時から。それぞれ2時間ずつのセッションは、日本に比べ日没時間が遅いフランスでは、まだ夕方のような明るさだ。
爽やかな天候に包まれながら、いよいよルマンは本格的なレースモードへと突入する。
(文と写真=島村元子/text&photo=Motoko Shimamura)
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