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ルマン決勝スタート! 地元プジョーがトップ3【ルマン 08】
(08.06.15)
ニュース
レースの先頭を走る「プジョー908 HDi FAP」。
■
【ルマン 08】ルマン決勝スタート! 地元プジョーがトップ3
2008年のルマン24時間は、ドイツとフランスを代表する自動車メーカーのがっぷり四つで幕を開けた。
6月11、12日に行われた予選では、3台で参戦する常勝アウディを尻目に、プジョーがコースレコードを更新、ポールポジションを獲得。3台の「プジョー908 HDi FAP」がトップ3を独占した。
No.8のサラザン(写真右)とNo.9のモンタニー。プジョーのふたりは、予選の好成績に満面の笑顔。
決勝スタート前のグランドスタンド。コース上もたいへんな人だかりだ。
■昨年より8秒近く速い!
1日のテストデーで去年のポールタイム(3分26秒344)を4秒近く縮める3分22秒台をマークしていたNo.8 プジョーは、さらにタイムを短縮。なんと、3分18秒513という驚異のラップタイムを叩き出した。
「アタックラップはすべてがうまくいった。タイムを出せる自信もあった」というアタッカーのS・サラザンは、これで2年連続のポールポジション。「プジョーがルマンに出ることは、それだけで勝利を意味するくらい重要なことなんだ」。自ら鼓舞するかのように「そのプレッシャーがなければいいレースもできないんじゃないかな」と続けた。
2番手につけたNo.9 プジョーのF・モンタニーは、トップと0.169秒差。「トラフィックがひどくて、いったんピットインすることにした」。「セッティングを変えて、コースイン。3周ほど様子を見てからのアタックは完璧だったよ」。
ちなみに、モンタニーもNo.8 のサラザンも、特別な予選用タイヤ(タイムアタック用)を装着していたわけではない。昨年を凌ぐ驚きのタイムをマークしたのは、決勝で使われるのと同じタイヤであり、No.8号車はミディアムの新品、No.9号車はソフトのユーズドだった。
ライバルのアウディも予選用タイヤを装着しなかったが、彼らの予選にこだわらないアプローチはハッキリしている。「ルマン24時間に参戦して以来、我々はいつも同じ目標を掲げています。それは(ポールポジションをとることでなく、)あくまでレースで勝つことです」というのは、アウディチームヨーストでテクニカルディレクターを務めるR・ユットナー。予選での最速タイムを出すために集中するのではなく、メインレースのスケジュールを重視して動いているのだ。
一方、日本のSUPER GTで活躍するトップドライバーを擁したNo.11 童夢ジャッドS102は、予選初日、そして2日目に計7セットもの予選用タイヤを投入。ターゲットであるガソリン車トップのポジション獲得にこだわった。
2日目の最終セッションで、アタッカーの伊藤大輔が自身のタイムを2.4秒ほど縮めて3分26秒928をマーク。ついに暫定7位(ガソリン車トップ)に浮上したのだが、その後、No.10 ローラアストンマーティンがアウディ勢の中に割って入り、総合6番手へと浮上したため、 目標達成を果たすことができずに終わった。
予選総合結果
1.No.8 プジョー908HDi FAP(ラミー/サラザン/ヴルツ) 3:18.513
2.No.9 プジョー908HDi FAP(モンタニー/クリエン/ゾンタ) 3:18.682
3.No.7 プジョー908HDi FAP(ジェネ/ミナシアン/ヴィルヌーブ) 3:20.451
4.No.2 アウディR10 TDI(カペロ/クリステンセン/マクニッシュ) 3:23.847
5.No.3 アウディR10 TDI(ルール/プレマ/ロッケンフェラー) 3:24.287
6.No.10 ローラアストンマーティン(ミュッケ/エンゲ/シュロウズ ) 3:25.158
なお、日本人および日本で活躍する選手のチームは以下のとおり。
8.No.11 童夢ジャッドS102(伊藤大輔/立川祐路/片岡龍也) 3:26.928
10.No.5 クラージュオレカジャッド(アヤリ/デュバル/グロッピ) 3:30.490
11.No.17 ペスカローロジャッド(プリマ/チンソー/トレルイエ) 3:30.618
22.No.24 クラージュ無限(寺田陽次郎/高橋一穂/加藤寛規) 3:37.560
41.No.22 クラージュオレカYGK(鈴木利男/影山正美/黒澤治樹) 3:53.143
プジョー3台の編隊を先頭に、いよいよ決勝スタート。
カペロが駆るNo.2のアウディR10 TDI。トップのプジョーを追う。
■順調かと思われたプジョーだが……
うす曇りの天候の中、第76回ルマン24時間耐久レースは2008年6月14日午後3時(日本時間午後10時)にスタート。
ポールポジションのNo.8 プジョー908HDi FAPが順調な滑り出しでレースを牽引していたが、午後5時過ぎ、早くもトラブル発生! 38周を終えてピットに戻ったマシンは、リアカウルが外された。結局、ギアセレクタートラブルの修復に22分、5周の遅れ。
プジョーのトラブルはなおも続いた。8号車がピットインするや、その次の周に7号車、さらにもう1周あとに9号車までがピットイン。7号車は特別な作業を行わない、やや不可解な動きであったが、9号車はレース中に義務付けられているライトが点灯せず、(ピットインを命じる)黒旗が出されての帰還。3周続いた“波乱のプジョー劇場”で、トップ3のフォーメーションを崩してしまった。
一方、ライバルのアウディは、ルーティンワークの大半を順調にこなしている。
ラップタイムこそプジョーに劣るが、プジョーよりも1周遅くルーティンを重ね、現地時間の午後7時30分、開始から4時間30分を過ぎたところで、No.2 アウディR10 TDIが2番手。トップNo.7 プジョーとのタイム差は17秒弱。基本、アウディが12周、プジョーは11周のインターバルでピットインしており、燃費効率の違いが出ているのであろう、この1周差が今後のキーポイントになると思われる。
日本人チームの最上位はNo.11 童夢ジャッドS102。堅調なレース運びをみせ、7位(ガソリン車最上位)を走行中。スタートドライバーはアタックも担当した伊藤が務め、以後、立川、片岡のオーダーで3選手によるドライブが一巡することになっている。
(文=島村元子/text=Motoko Shimamura)
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