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第8戦フランスGP、マッサ優勝でフェラーリ1-2【F1 08】
(08.06.22)
ニュース
フェリッペ・マッサにとって3勝目、フェラーリにとって5回目の1-2フィニッシュ。ヤルノ・トゥルーリが3位に入り、トヨタは2006年第3戦オーストラリアGP以来のポディウムフィニッシュを達成。(写真=Ferrari)
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【F1 08】第8戦フランスGP、マッサ優勝でフェラーリ1-2
F1世界選手権第8戦フランスGP決勝が、2008年6月22日、フランスのマニクール・サーキット(4.411km)を70周して行われた。
トップを快走するキミ・ライコネンのマシンにトラブル発生。走行を続けたものの首位をチームメイトに譲り、結果フェリッペ・マッサが今シーズン3勝目をあげた。ライコネンは2位でゴールし、フェラーリは今年3度目の1-2フィニッシュを達成。マッサはポイントリーダーに躍り出た。
3位の座は、残り10周からの激戦を制したトヨタのヤルノ・トゥルーリの手に。トヨタチームは2006年第3戦以来の表彰台にわいた。
カナダでの歓喜の初優勝から一転、ペースでフェラーリらに追いつけなかったBMWザウバー。クビサ(写真)はトゥルーリやアロンソと序盤競り合うが結局5位でゴール。ニック・ハイドフェルドに至っては予選12位から13位完走と順位を上げることなく終わった。(写真=BMW)
最後までトゥルーリを攻め立てたマクラーレン・メルセデスのヘイキ・コバライネンは4位でフィニッシュ。以下、5位に前戦のウィナー、BMWザウバーのロバート・クビサ、6位レッドブル・ルノーのマーク・ウェバー、7位ルノーのネルソン・ピケJrは自身初得点、そして8位にはルノーのフェルナンド・アロンソが入り最後の1点を獲得した。
ホンダ勢はルーベンス・バリケロが14位完走、ジェンソン・バトンはこのレース唯一のリタイアをきっした。
ウィリアムズ・トヨタの中嶋一貴は15位でレースを終えた。
フロントローの紅い2台は、スタートと同時に集団から抜け出した。その後方、ペナルティで13番グリッドに下がったハミルトンの穴を埋めたフェルナンド・アロンソは、好機を活かせずに後退。トゥルーリ、ロバート・クビサに先行を許した。(写真=Ferrari)
ペナルティづくしだったマクラーレンにあって、ヘイキ・コバライネンの表彰台は最後の夢。終盤、3位のトゥルーリを追いかけ、最終周ではホイールを接触させるほどの激しい接戦を繰り広げたが、オーバーテイクならず。(写真=Mercedes Benz)
■ペナルティ・ウィークエンド
この週末にマクラーレンが受けたペナルティは3つにもおよんだ。
前戦カナダGP、ピットレーンでの衝突の責任を取らされたルイス・ハミルトンには予選10グリッド降格が言い渡され、土曜予選、アタック中の他車を邪魔したとしてコバライネンには5グリッドダウンの制裁。
さらにレースのオープニングラップでは、シケインをカットしながら前車を追い抜いたとして、ハミルトンにドライブスルーペナルティ。実力を発揮する前に、これでは足かせが多すぎた。
ハミルトンはポイント圏外の10位、コバライネンは表彰台の一角に届かず4位でレースを終え、チームには5点だけが加算された。
もしこのペナルティが、マクラーレンにではなくフェラーリに科されたとしたら、レースはずっとエキサイティングな内容になっていただろう。
何しろマニクールでのフェラーリは他を圧倒しており、エキゾーストにトラブルを抱え手負いの状態となったライコネンですら2位でフィニッシュできたのだから、その足かせがコンペティションを(人為的にではあるが)盛り上げたに違いない。
好事魔多し。優勝へとまっしぐらのライコネンに、エキゾーストトラブル発生。マシン後方の右側には大きな傷跡が残っているが、奇跡的にマシンは走り続けることができた。次戦に向けてエンジン交換が予定されるが、レギュレーションにより1回のみペナルティを受けることなく交換できるため、グリッド降格の心配はない。(写真=Ferrari)
マクラーレンやBMW、ルノーら強豪を後ろに従えてのレースランで3位表彰台を獲得したトゥルーリ。トヨタにとって2年半ぶりのポディウムは、事故でこの世を去った元チームリーダー、オベ・アンダーソンへの弔いとなった。
■フェラーリ、トラブルを超えて1−2
マニクールは抜きづらい。ゆえにドラマもおこりづらく、単調なレース展開に終始しやすい。
フロントローを独占したフェラーリは、ポールシッターのライコネンを先頭に、序盤から1-2態勢を築く。3位はトゥルーリ。トヨタ久々の好走は、たっぷりとガソリンを積んだ状態でのもので、後続に蓋をするかっこうに。
次第にトップの2台は遠のいていった。
あとは残された興味は表彰台の最後のスポットに誰が収まるか──トゥルーリか、クビサか、アロンソか──と思われたが、レース中盤、トップのライコネンのペースが鈍り始め、様相が変わってくる。マシン右リアのパーツがボディからはみ出したライコネンのフェラーリには、明らかにトラブルが起きていた。38周目、ついにマッサが1位を座を奪った。
しかし、ライコネンはしぶとく周回を続け、なおかつ2位の座を守り続けた。タイムは速くなかったが、はやくにマージンを築いたおかげで、ライバルにポジションを脅かされることもなかったのだ。そして、奇跡的にチェッカードフラッグまでマシンの命をもたせた。
優勝こそ逃したが、ノーポイントは避けられたのだから、ハミルトンよりは喜ぶべき結果だろう。
シーズン中盤までノーポイント、完走率も低く低迷していたネルソン・ピケJrがうれしい初得点。最後にチームメイトで元チャンピオンのアロンソを抜き、7位でゴールした。(写真=Renault)
■セナ以来のブラジリアン・ポイントリーダー
マッサは、この勝利で自身初のポイントリーダーになった。ブラジル人がランキング最上位につくのは、1993年のアイルトン・セナ以来となる。
マッサのポイントは48点。クビサは46点で2位、ライコネンは43点で3位、ハミルトンはマッサの10点後方の4位についている。
またフェラーリは、モナコ、カナダで躓いたが、今回8戦目にして3回目の1-2フィニッシュ、そして5回目の勝利をマーク。コンストラクターズランキングでも91点で首位を守っている。
シーズンはこれから折り返しを迎え、次のイギリスから始まるクラシック・コースでのレースが続く。総合力に優るフェラーリに一日の長があるのは明白だが、鉄壁を誇ったスクーデリアにも信頼性という陰が忍び寄る。フェラーリ、マクラーレン、そしてBMWの各ドライバーがトップに立っては脱落し、また頂点にのぼってくるこの流れは、今後も続くのだろうか。
次戦は7月6日、イギリスGP。不調のマクラーレン、ハミルトンの本拠地での戦いだ。
(文=bg)
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