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継続は力なり! 「モータースポーツジャパン2009」開催
(09.10.13)
ニュース
ルマン出場車をはじめ、往年のマシンが並べられた「モータースポーツ・ミュージアム」。残念ながら、今回はこれらのヒストリックマシンはほとんど走行しなかった。
■
継続は力なり! 「モータースポーツジャパン2009」開催
2009年10月10日(土)、11日(日)、東京・台場で恒例となった「モータースポーツジャパン2009 フェスティバル イン お台場」が開かれた。
これからお約束のドーナツターンをキメようという、SUPER GT(GT500)仕様の「日産GT-R」。ドライバーはニスモのエースである本山哲。
「トヨタF1」を駆ったのは、リザーブドライバーである小林可夢偉。日本グランプリの予選で負傷したレギュラードライバーのティモ・グロックに代わってブラジルGPに出走することが、このイベント会場でアナウンスされた。
唯一走ったヒストリックマシンである、故コリン・マクレーが1998年シーズンを戦った「スバル・インプレッサWRカー」。新井敏弘がステアリングを握り、振り回していた。
■数は減っても内容充実
今回で4回目の開催となる「モータースポーツジャパン」。過去3回は開催時期がF1日本グランプリの前だったが、今回はF1カレンダーの関係で日本グランプリ終了後の開催となった。会場はこれまでと同じく、東京・台場にある船の科学館近くの広大な駐車場である。
このイベントは、日本におけるモータースポーツの認知および地位の向上を目的として、メーカーや団体、カテゴリーの垣根を越えて一致協力、その魅力を広く世間一般にアピールしようというものである。日常生活では接する機会の少ないモータースポーツを身近に体験してもらうべく、会場を都心の観光スポットに設け、入場は無料、子供や家族連れでも楽しめるプログラムも用意するといったコンセプトのもとに開催されてきた。
主催者のそうした思いは徐々に浸透したようで、2日間の入場者数は2006年の初回の11万人強から昨2008年の13万5200人へと増加、順調に発展してきていた。しかし、残念ながら今回は10万2980人と過去最低の数字を記録してしまった。
理由はいくつか考えられる。10日の午前中は、時おり小雨の降る肌寒い天気だったこと、開催時期が日本グランプリの後になったことで、いわば前夜祭的な雰囲気ではなくなってしまったことなどなど。しかし、最大の理由は昨年来の経済状況の急激な悪化が、自動車メーカーをはじめとするモータースポーツを取り巻く世界を直撃したことだろう。
その象徴ともいえるのがホンダの昨季限りでのF1撤退であり、間もなく開催される東京モーターショーの縮小であるわけだが、そうした状況はファンの心理および懐事情にも当然ながら影響を与える。先日3年ぶりに鈴鹿で開催されたF1日本グランプリの入場者数も過去最低だったそうだが、「モータースポーツジャパン」も会場内の出展ブース、およびメインプログラムであるデモランを行うマシンのバラエティも昨年までに比べ減った印象は否めなかった。また、デモランを見学できるエリアへの入場が、すべて有料になってしまっていた。
などとネガティブな側面ばかりを連ねてしまったが、逆をいえばそんな状況下においても、今年もこのイベントを開催した主催者および関係者の努力は大いに認めるべきだろう。絶対数が減ったとはいえ、早朝からゲートオープンを待って列をなしていた熱心なファンをはじめとする来場者は、デモランや同乗走行、ドライバーのトークショーといったプログラムを大いに楽しんでいた。いっぽう参加したドライバーも、普段のレースよりグッと距離が近いファンとの交歓を積極的に行っていた。今回初めて来場した人ならば、会場内は十分に盛り上がっていると感じたに違いない。
ホンダのブース前で行われたピットワークのデモンストレーション。来場者にも作業を体験させていた。
メインステージで行われた、中嶋父子によるスペシャルトークショー。左から日本初のF1レギュラードライバーである中嶋悟、イギリスF3参戦中の中嶋大祐、そしてウィリアムズF1チームのレギュラードライバーである中嶋一貴。3人に共通の趣味は「ゴルフとドライブ」で、「家ではレースの話はほとんどしない」とのこと。
時代を反映して設けられた、各社のエコカーを揃えた「エコカーワールド」。同乗走行も行われた。
「このようなときこそ、日本からモータースポーツの元気な風を吹かせ、世界中のモータースポーツ、ひいては自動車業界を元気にしたいという思いでいっぱい」という主催者は、今後も継続的に開催していくつもりとのことだが、せっかく日本に根付き始めたモータースポーツ文化を育てていくためにも、ぜひともそう願いたい。
(文と写真=田沼 哲)
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