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トップニュース(リスト)イタリアメーカーのブース紹介【ジュネーブショー2010】 (10.03.07)
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 【ジュネーブショー2010】イタリアからの提案は、クルマを長く楽しむためのエコ
トリノなど地元のショーもあるとはいえ、世界的に注目されるショーとしてはイタリアからもっとも近いのが、このジュネーブとなるだけに、いずれのブランドも魅力的なニューカマーを出展したイタリア勢。単に情緒的なだけでなく、テクノロジーの面でもうならせるものが数多く見られたのが印象的だった。
「フェラーリ599 HY-KERS」
■フェラーリは「599」にKERS搭載

なによりインパクトが大きかったのがフェラーリ初のハイブリッド車である「599 HY-KERS」だ。昨年のF1で使われたKERS(運動エネルギー回生システム)で蓄積したノウハウを投入したこのモデルは、599のV型12気筒6リッターユニットと最高出力100ps以上という電気モーターに、7段デュアルクラッチ式のF1ギアボックスをトランスアクスル形式で組み合わせたもの。減速エネルギーを電気エネルギーとして回収して、低速域でのEVモード走行や高速域でのパワーブーストを可能にする。

ハイブリッドをいち早くスポーツカーに採り入れたのは、やはりフェラーリ、そしてポルシェという老舗だったのである。

「アルファ・ロメオ ジュリエッタ」
ピニンファリーナの「2uettottanta」。
■アルファは「ジュリエッタ」に注目

ブランド誕生100周年という記念すべき年を迎えたアルファ・ロメオも、ブランニューモデルの「ジュリエッタ」をいよいよ初公開。ブースにはたくさんの車両が用意されていたが、どれも容易には近づけないほどの人だかりとなっていた。

長く販売された「147」の後を引き継ぐジュリエッタは、「8Cコンペティツィオーネ」「MiTo」の流れにある新世代のスタイリングが最大の特徴。ややファニーで好き嫌いの分かれるMiToよりも、はるかに間口が広く感じられた。写真で見るよりも断然スタイリッシュだが、インテリアのクオリティなどはちょっと物足りない部分もあった。

「1750」という伝統の排気量を名に頂く「1750TBi」は最高出力235psの直噴ターボを搭載。主力は1.4リッターのマルチエア(=スロットルレスの可変バルブリフトターボ)となるなど、エンジンラインナップも一新されている。なお、このエンジンはTCTと呼ばれるツインクラッチギアボックスとともに、MiToにも搭載された。

展示はそれぞれのブースとなっていたが、複数のカロッツェリアがアルファ・ロメオの次期モデルを想定したコンセプトカーを出展したのも今年の面白い試みだ。ピニンファリーナのスパイダー「2uettottanta」はボートテールの「デュエット」をモチーフにしたという。衝撃的とまでは言えないが、新しい美しさはある。「ブレラ」のように、これが将来の市販モデルにつながることだって無いとは言えないだろう。 一方、ベルトーネの「パンディオン」は斬新な仕上がり。次のブレラがこれに……ということは、さすがに無さそうだ。
「フィアット500C」にもアバルトの手が加わった。
フィアットの新エンジン、「ツインエア」。

■フィアット、直列2気筒の新エンジン発表

「世界一クリーンなガソリンエンジン」とうたうツインエアユニットを登場させたのはフィアットだ。直列2気筒という大胆なレイアウトを採る排気量875ccのこのエンジンは、当然フリクションロスの大幅低減、重量の軽減などにつながる。しかも搭載されるのは「500(チンクエチェント)」。まさにおあつらえ向きと言えるだろう。65〜105psまで仕様はさまざま。CO2排出量は最少で95g/kmを実現しているという。

一方、アバルトの500には「500C」をベースとするオープン仕様が加わった。あの走りとあの爽快感がドッキングすれば、きっと痛快な楽しさを味わわせてくれるに違いない。

イタリアンブランドといえば、マセラティもある。「クワトロポルテ」にアワードエディションと呼ばれる限定車が登場した。そしてランボルギーニは、「ガヤルドLP570-4スーパーレジェーラ」を発表。70kgの軽量化、10psのパワーアップで最高速325km/hを可能にする。

数こそ飛び切り多かったわけではないが、情熱的なデザイン、思わず目にとまるテクノロジーなど、充実した展示で楽しませてくれたイタリア車。クルマをこれからも長く楽しみ続けたい。そのためには楽しさもエコも追求するという、ブレの無い姿勢をあらためて見せてくれたのである。

(文と写真=島下泰久)

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