■新機軸のブリティッシュスポーツも
重厚長大路線を貫くのがベントレー。一番目立つところには、せんだって発表された
「コンチネンタルスーパースポーツコンバーチブル」が陣取っていた。最高出力630psを誇る6リッターW12エンジンを搭載し、最高速325km/hをマークする、超ド級のラクシャリーオープンカーである。
いよいよ登場のフラッグシップ、
「ミュルザンヌ」も熱い視線を集めていた。最初はギョッとさせたフロントマスクにも、徐々になじんできたような……。
一方、同じスポーツカーでも、まるでベントレーの真逆をいくかのようなプリミティブさが魅力のロータスは、「エリーゼ」のフェイスリフトを敢行。空力特性を向上させたほか、LEDデイタイムランニングライトを埋め込んだヘッドランプの採用など、印象もアップデートされている。また、トヨタ製のエンジンが従来の1.8リッターから、ヨーロッパ向け「オーリス」などに積まれている1.6リッターバルブマチック付きに変更された。最高出力は変わらないが燃費は約2割向上したという。
また「エヴォーラ414Eハイブリッド」も注目の1台だ。ハイブリッドを名乗っているが、実際はEV。搭載されるエンジンはロータスが先に発表済みの“ロータス・レンジエクステンダー”であり、つまり発電専用である。駆動は左右後輪に装着された2基の電気モーターにて行われるのだが、なんとそのスペックは合わせて、車名のとおり414psにも達する。
ロータスは他にもボディ素材のカーボン化を図った「エヴォーラ・カーボンコンセプト」も登場。ワンメイクレース仕様の「エヴォーラ・カップ」のノウハウを注ぎ込んだ、軽量モデルのコンセプトカーである。
イギリスからは他にも「XJ」をデビューさせたばかり、今年が75周年という節目のジャガー、ランドローバー、そしてモーガンなども出展していた。いずれも趣味性の強いメーカーばかりではあるが、だからこそ、この不況下でも影響は大きくないのかもしれない。
(文と写真=島下泰久)