■車外のひとも助けたい!
衝突安全性において高い評価を得てきたボルボが、近年力を入れているのが、「衝突しないための安全技術」開発だ。
昨年8月に日本で発売されたクロスオーバーモデル「XC60」には、
レーザーセンサーを用いた安全システム「シティセーフティ」を標準装備。障害物や前方を走るクルマに追突しそうになっても、速度差が15km/h未満の場合は自動的にブレーキをかけるなどして回避可能(!)、それ以上のスピードでもダメージを軽減できるとして話題になった。
とはいえ、「装備の向上で乗員が助かる可能性は高まったものの、たとえば日本では交通事故死亡者の35%を歩行者が占めるなど、乗員以外の死亡事故は減っていない」ことを危惧する同社。
2010年3月のジュネーブショーでデビューした新型「S60」にはさらなるオプション装備が追加され、クルマや障害物だけでなく歩行者まで検知することで、悲劇を減らすことができると力説する。
すなわち、物体の存在を長距離で補足できるレーザーセンサーと、物体の形をより正確に認識できるカメラを併用することで、ヒトをヒトとして認識。相対速度が35km/h未満の場合は自動でフルブレーキをかけるなどして追突を未然に回避。それ以上でも接触時のダメージを軽減できるという。
この「歩行者検知機能付きフルオートブレーキシステム」は現在、2011年早春に予定される「S60」の日本導入にあわせ、国土交通省に認可を申請中。実用化の折には、標準の「シティセーフティ」機能を強力にカバーする追加オプションとして、新たなボルボオーナーに提供される。