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「ロードスター」誰でも乗れる奥深いクルマ (前口上) - 01
(05.07.16)
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“ロードスター”ってなんだったの?
バブル景気の浮かれ気分が残る1989年、日本を“アッ!”と驚かせ、後に世界でもっとも販売台数の多い2シーターオープンとなった「マツダ・ロードスター」。3代目となる新型のデビューを目前に控えた現在、改めて考えた。
■
上昇志向にあっての異端児
この秋、いよいよ3世代目となる新型「マツダ・ロードスター」が登場する。先行してすでに公開されたスタイリングから、「また買いたくなってきたよ」あるいは「シンプルさがなくなったよね」等々、ファンの議論は白熱している様子。ひさびさに大きな話題となるクルマの登場と言っていい。
新型ロードスターに皆が期待するのは、1989年に登場した初代ロードスターが巻き起こした、あの高揚感の記憶によるところが大きいのは間違いない。1989年といえば、280ps時代による性能至上主義と、バブル経済がもたらした上昇志向のスポーツカーの世界への侵蝕が、まさにひとつの頂点に達していた頃。なのに、そんななかで登場した“ユーノス・ロードスター”は、絶対的な速さではなく、人とクルマの一体感にこそ価値を求めたクルマだった。FFレイアウトが主流となるなか、操る歓びを求めてFRレイアウトを採用し、そこに“たった”120psの1.6リッターエンジンを搭載。きわめてシンプルながらピンとキャラクターの立ったスタイルをまとうそのボディは、キャンバストップによるオープン2シーターとされていた。
当時、世界的に軽量小型ロードスターの市場は壊滅寸前だったにも関わらず、結果としてユーノス・ロードスターは日本で、そして世界で圧倒的な支持を取りつけてみせた。その後、世界中のメーカーからフォロワーが登場するに至ったことは、改めて説明するまでもないはずだ。
初代ロードスターが、なぜ世界でこれほどまでに受け入れられたのか。もちろん第一には、きわめつけの走りの楽しさが挙げられる。使い切れないほどの大パワーや圧倒的な限界性能ではなく、つねにすべてを手のうちに置き、使い切ることができるほどよい高性能。その走りの魅力こそ、まさにロードスターの開発意図であり、また人気を呼ぶ大きな要素だった。
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