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ミニバンは、今も夢を運ぶのか? (前口上) - 01
(05.09.16)
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夢のありかた今昔
ミニバンブーム、なんてコトバが遠く思えるほど一般化したミニバン。“ワンボックス”と呼ばれ、ホテルに乗り付ければ「業者の方はアチラへ……」なんてこともなくなった。
とはいえ、ヒトや荷物をたくさん積み、遊びや帰省に使う「道具」としての価値も、衰えていないはず。ミニバンは今も、ユーザーと周囲の“夢”を運ぶのか?
■
各メーカーのトップセールス
今どき「ミニバンブーム」なんて書いたら、きっと笑い者になることだろう。もはやミニバンはブームではなく、日本のクルマの中心的存在だと言っても過言ではないのだから。
たとえば、2005年7月の乗用車国内登録台数を見ると、今回連れ出したトヨタ・ノアとその姉妹車ヴォクシーは、合わせて1万4248台を販売している。単一銘柄でのトップはお馴染みトヨタ・カローラの1万4980台だから、その差はもうごくわずか。しかもカローラは、セダン、フィールダー、ランクスにスパシオまで合わせた数字だから、実際に1種類のボディでもっとも台数を売っているのは、このノア/ヴォクシーということになる。他のメーカーを見ても、状況は同じようなもの。日産セレナの1万774台も、ホンダ・ステップワゴンの1万574台も、それぞれのメーカーで一番の売り上げである。もはや日本の乗用車のスタンダードは、3列シートを備えたミニバンなのだ。
たしかに今のミニバンは、それに値するほどよくできている。得意のシートアレンジやアメニティの類いがますます進化しているのは言うに及ばず、懸案だった走りっぷりも劇的な進化を果たし、今やどれに乗っても、セダンから乗り換えてさほどの違和感を覚えないですむ。いやむしろ、高い着座位置による見晴らしのよさや、スクエアなボディがもたらす取り回しのよさなどのおかげで、運転に不馴れな人にとっては「かえって乗りやすい」とすら感じるかもしれない。相変わらず、独りで乗るのはちょっとばかり寂しい感じがするけれど、もはや逆に問題はそれぐらいのものでしかないのである。
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