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「スポーツカー冬の時代」なんて、ウソだ! (前口上) - 02
(05.10.17)
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■
スポーツカーの条件は限界性能じゃない
そして一方で、こちらは希望的観測も含めてだが、人々のスポーツカーを操ることへの興味が、まだ失われてしまったわけではないということをも示しているのではないかと思う。ただし、もちろんそれは今までと同じかたちではないはずだ。単にパワフルだとか、限界性能が高いだとか、あるいはスポーツカールックだとか、そういうものはもはや見向きもされない。今、この時代にスポーツカーを求める人の目にとまるのは、“本物のスポーツカー”だけだ。
本物であるための条件は、そのパワフルさとか限界性能とかルックスとかではない。駆動方式もトランスミッションも、価格もドアの数も、きっと関係ないだろう。あるとすればただひとつ、「走りの喜びをこそ何よりも優先している」ということ。その精神性だけだ。逆に言えば、それがあれば、そこに辿り着くための方法などなんでもいいのである。
今回は、そんな軸に沿った4台のスポーツカーを集めた。生産終了がアナウンスされたNSXは、走りの喜びを徹底追求したタイプRを。フェアレディZはマイナーチェンジを受けた新型、ロードスターも生まれ変わった3代目という、いずれも新顔である。そしてさらに、スポーツカーのひとつの極みと言っていいかもしれない「ケイターハム・スーパーセブン」というのが、そのラインナップ。いつも通り車種はバラバラで、クラスもカテゴリーも得意分野も違っているのだが、どれもが間違いなく、それぞれの流儀でスポーツカーであることを体現している存在だ。
繰り返すが、スポーツカー冬の時代だなんてとんでもない。本物だけが選択肢に残った今こそ、我々はスポーツカーをより楽しめるはずなのである。
(文=島下泰久/写真=高橋信宏/2005年10月)
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